2025年11月02日

 18マイルの境界線

18マイルの境界線 法医昆虫学捜査官 - 川瀬七緒
18マイルの境界線 法医昆虫学捜査官 - 川瀬七緒

ずいぶんとお久しぶりの、法医昆虫学捜査官シリーズ。
関連不明な2か所から、同一犯によると思われる身元特定が難しい遺体が発見、と今回も発端はかなりショッキングです。
しかし岩楯をはじめ警察内部にも赤堀の能力への信頼が少しずつ広がっているようで、虫を介しての調査もかなりスピーディに進むようになった気がします。
さらに羽多野さんやプロファイラー広澤さんといったプロの活躍ぶりが加わるのも見どころ。

キノコから突破口を見つける過程が特に面白かったけれど、たどり着いた真相はあまりにグロテスク。しかも二重の意味で。
人はどこまで身勝手で残酷になれるのだろうと空恐ろしくなります。
虫以外はまるでポンコツな赤堀のキャラクターに救われているのかもしれません。
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2025年10月28日

 濱地健三郎の奇かる事件簿

濱地健三郎の奇かる事件簿 濱地健三郎シリーズ (角川書店単行本) - 有栖川 有栖
濱地健三郎の奇かる事件簿 濱地健三郎シリーズ (角川書店単行本) - 有栖川 有栖

心霊探偵、濱地健三郎シリーズも4作目。
今回も気負わずゆるゆると、不思議な依頼とその解決を追わせてもらいました。
心霊は害をなすとは限らず、できることなら気持ちに寄り添って向かうべき場所へ送り出してあげたい、という思いが優しく、切ない印象が残ります。
むしろ怖いのは人の方、ということも多いのかも。
ボスの濱地は安定のスキルとダンディさですが、ユリエの成長も微笑ましく、先が楽しみです。
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2025年10月24日

 妖怪怪談

妖怪怪談 - 三津田 信三
妖怪怪談 - 三津田 信三

座敷童、河童、雪女、鬼、神隠しといった怪異がテーマの、解説と怪談5編。

以前から獺が妖怪扱いというのが不思議だったが、河童に繋がるわけかと納得できたりと、怪異の考察部分が興味深かった。
ミステリ要素はないけれど、こちらに振り切ってくれた方がむしろ私は好みかな。
最終話、何ともやりきれない末路に落ち着く怪異譚でした。
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2025年10月19日

 いい人すぎるよ図鑑

いい人すぎるよ図鑑 - 明円 卓, 佐々木 日菜, 真子 千絵美
いい人すぎるよ図鑑 - 明円 卓, 佐々木 日菜, 真子 千絵美

日常にひそむいい人を発見する図鑑、だそうです。
良かれと思ってしたことが迷惑がられたり、とかく他者との関りには難しい部分もありますが、臆することはないと思わせてくれます。
人に優しく、思いやりを持って、自分も大切に。
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2025年10月15日

 五つの季節に探偵は

五つの季節に探偵は (角川文庫) - 逸木 裕
五つの季節に探偵は (角川文庫) - 逸木 裕

高校2年生の時、友人の頼みから探偵気質に目覚めた主人公がその後、大学生、社会人、子を持つ探偵社員として関わっていく5つの謎解き物語。
人間を見たい、真相が知りたいという欲求で突っ走ってしまう主人公が年を重ね、経験を積んでいく様を、見守るような読後感でした。
謎解きは秀逸、仕事として割り切る潔さも納得、でも正しいことが幸せとは限らないジレンマに彼女がどう向き合っていくのか。
続編もあるらしいので、そのあたりが楽しみです。
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