2025年12月08日

 もつれ星は最果ての夢を見る

もつれ星は最果ての夢を見る - 市川 憂人
もつれ星は最果ての夢を見る - 市川 憂人

必要不可欠なのだろう物理学的要素に少々たじろいでしまいましたが、積み重なる問題に加え、次々と畳みかけるように事件が起き、さらにキャラクターはAIを筆頭に自由で軽妙、引き込まれました。
結末は力業ですね。
でも情緒的でもあり希望の持てる結末で、良かった。
劇画的な要素もあり、楽しめました。
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2025年12月06日

 失われた貌

失われた貌 - 櫻田智也
失われた貌 - 櫻田智也

魞沢シリーズとは趣の異なる、読み応えのある警察小説でした。

捜査という形の謎解きをベースに、それぞれの背景を持つ捜査員たちの個性や掛け合いも鮮やかで、最後まで引き込まれました。
伏線回収の手腕もさることながら、やはり根底に人を慈しむ気持ちが感じられる、その温かさが魅力な気がします。
年度末にいい本が読めたなぁ
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2025年12月03日

 くもをさがす

くもをさがす - 西加奈子
くもをさがす - 西加奈子

あのコロナ禍の最中、外国で命に係わる闘病生活がどれほど大変だったかなんて想像もつかないけれど、西加奈子はボロボロになってもなお、凛としてたくましい。
もちろん、ある程度客観視できるようになってから、人に伝える目的をもって書かれている作品なのだが、人が生きて死んでいくという当たり前のことに真正面から向き合わざるを得ない気持ちになりました。

カナダと日本との国柄の違いは様々あれど、彼女に関わった仕事人たちの自信とユーモアにあふれた姿がまぶしかった。
彼女の人柄ゆえ、ではあるのでしょう。
どう変わっても自分の体を美しいと思う彼女は、命の喜びにあふれていて、私を心から励ましてくれる。
苦しみも恐れも、それと同時に大いなる喜びも、生きていてこそ。
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2025年11月30日

 牢獄学舎の殺人

牢獄学舎の殺人 未完図書委員会の事件簿 (星海社 e-FICTIONS) - 市川憂人
牢獄学舎の殺人 未完図書委員会の事件簿 (星海社 e-FICTIONS) - 市川憂人

作者がミステリ好きなのはよくわかる、なかなか凝った設定のミステリ。

配本師というのは面白そうなのだが、何というか、ややこしかったね。
女子高生の思考回路もなるほどと思えなかったし、ちょっともやもやしました。
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2025年11月05日

 学校の怪談じゃ、ものたりない?

学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖 (角川文庫) - 澤村伊智, 内藤 了, 梨, 伴名 練, 藤 ダリオ
学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖 (角川文庫) - 澤村伊智, 内藤 了, 梨, 伴名 練, 藤 ダリオ

『イオ』 梨
『CHURCH−恐界−』 内藤了
『サイコロあそび』 藤ダリオ
『押し入れの宇宙飛行士』 伴名練
『しゃぐらどりの娘』 澤村伊智

SF風味もあり、全体的にホラー度低めで読みやすい中、やはり『しゃぐらどりの娘』が大変好み。
倒れてもやられても誰かが立ち向かう、映像的な感じが後を引く。
切ない結末でベクトルの違う怖さだった『押し入れの宇宙飛行士』も良かった。
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