2010年09月06日

岸辺のふたり


岸辺のふたり―Father and Daughter

岸辺のふたり―Father and Daughter

  • 作者: マイケル・デュドク ドゥ・ヴィット
  • 出版社/メーカー: くもん出版
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 大型本


図書館でふと目に付き、読み終えての帰り道、涙ぼろぼろでした。
光と影が織りなす、静かな、けれども心揺さぶられる物語。

父親が向かった水平線の先は、どこか遠くの場所だったのか、彼岸だったのか。
どんな哀しみも淋しさも、成長し生きていく力の前には薄らいでいきます。
失ったものと同じくらい、大切なものを手に入れることもできる。
さびしさを補ってあまりある、幸せ。

でもいつか、来た道よりゆく先のほうが近いと感じる日が来ます。
それもまた、不幸せなことではない。
娘に戻って駆け出す人に、そうだいつか、いつかきっとと思うのです。
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2009年10月13日

あの路 / 山本けんぞう・伊勢秀子


あの路

あの路

  • 作者: 山本 けんぞう
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2009/09/09
  • メディア: 大型本


本屋で絵本の背表紙をたどっていたら、思いがけなく伊勢さんの絵を見つけた。
これは何かのごほうびかしらとうれしくなる。

すいこまれるような空。どこまででも行ける。自由だ
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2009年08月27日

風景と出会い / 安野光雅

風景と出会い [大型本] / 安野 光雅 (著); 丸善 (刊)

欧州、中国の田園、港、町並みのスケッチ画と、その絵にまつわる旅の思い出がひとこと。

赤茶けた地面に白壁と赤い屋根の家々が散らばるスペインの農村風景、
奇岩の立ち並ぶドイツアルプスを望む景観がとくに好き。
写真とはまた違ったあたたかみのあるスケッチ画に、ほ〜っとなりました。
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2009年08月18日

なつのいちにち / はたこうしろう

なつのいちにち [大型本] / はた こうしろう (著); 偕成社 (刊)

真夏になると読みたくなります。

くっきりとした光と影、いのちみなぎる青。これぞ夏!
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2009年05月25日

おこだでませんように / くすのきしげのり

おこだでませんように [大型本] / くすのき しげのり (著); 石井 聖岳 (イラスト); 小学館 (刊)

子どもを育ててる、かつて子どもだった人が読んだら泣くねぇ。これは。
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2008年07月17日

ブルーバック / ティム・ウィルトン


ブルーバック

ブルーバック

  • 作者: ティム ウィントン
  • 出版社/メーカー: さえら書房
  • 発売日: 2007/07
  • メディア: 単行本



小学校の掲示板で見かけた、高学年向き課題図書の一冊。
どんな本が推薦されているのかと興味があったので、読んでみた。

オーストラリアの人里離れた入り江で暮らす、少年エイベルと母親のドラ。
ブルーバックと名付けた巨大な青い魚を友とし、海とともに生きる親子の、次代へつながる物語。

豊富な恵をもたらす海は、父や海を糧に生きる人たちの命を奪いもする。
それでも共に生きようとするドラたちは、入江を荒らす漁師やリゾート計画に立ち向かい、故郷の海を守るため保護区指定を勝ち取る。
自然と共生することの喜びと厳しさ、海と同じく大いなる母親
ドラの素朴で豊かなたくましさが印象に残った。
進学のため都会へ出たエイベルが、海ばかり恋しく思うところはまるで山を切望するハイジのよう。
確たるよりどころがあるというのは、なんて幸せなことだろう。
さわやかで希望の持てる物語だ。
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2008年06月19日

古道具ほんなら堂 / 楠章子


古道具 ほんなら堂

古道具 ほんなら堂

  • 作者: 楠 章子
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2008/05/24
  • メディア: 単行本



児童書。小学校高学年向きかな。

友だちや家族のことで悩んだり嫌になったり・・・そんな少女たちがふらりと迷い込んでしまう不思議の世界。
問題を解決してそこから戻ってくるための、ちょっとした手助けをしてくれるのが、ほんなら堂の橙花さん。
お店の人、ましてやおばあちゃんとなれば、孫のような子たちに優しく接してくれそうなものだけど、この橙花さんは違う。
出あっていきなり「まずなまえをなのりなはれ」
白髪のおかっぱ頭、何かというとすぐ「ふんっ」と鼻を鳴らすちょっとこわいおばあちゃんだ。
子どもにとって、「怖いけどすごい人」の存在って大きいよね。
不思議話でもあり、少女たちの心情と成長を描いた物語でもあり。
怖い橙花さんが最後に見せる、ちょっと柔らかな表情が、ふんわりと温かな後味を残してくれる。
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2008年05月24日

くまとやまねこ / 湯本香樹実・酒井駒子


くまとやまねこ

くまとやまねこ

  • 作者: 湯本 香樹実
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2008/04/17
  • メディア: 単行本



楽しみにしていた湯本作品は、絵本だった。

大切なものを失った哀しみや寂しさを抱え込んでしまったくまと、バイオリンの音色でそれを解き放ってくれたやまねこの物語。
慟哭と虚無と、やがてそれがゆっくりと癒されていく予感。
忘れるのではなく、いい思い出として心の深くにしまうのだ。
無彩色の画面に少しずつ増えていく赤色は、きっと希望。
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2008年03月03日

ちいさなちいさな王様 / アクセル・ハッケ

ちいさなちいさな王様 [単行本] / アクセル ハッケ (著); Axel Hacke, Michael Sova (原著); 那須田 淳, 木本 栄 (翻訳); ミヒャエル ゾーヴァ (イラスト); 講談社 (刊)

どこで目に留めたのか、読んでみたいと思ったらしいこの本は、ドイツの大人向け絵本。
坦々と日々を暮らすサラリーマン「僕」の家に、ある日現れた人さし指大の王様。
彼の世界では、生まれた時が大人で、だんだん年を取ると体が小さくなり、いろいろなことを忘れ、自由気ままになり、最後には見えなくなってしまうという逆の成長をたどるらしい。
王様と会話を重ねるうち、僕は想像を羽ばたかせることを思い出す・・・という深い思考のファンタジー。

広大な星空を見て、自分がちっぽけな存在だと思う「僕」に対し王様は、自分が宇宙のすべてだと言う。
自分の中に宇宙があるという考えって、仏教だったか?にもあったような気がする。
なかなかそういう心境には到達できないのだけど。

絵はミヒャエル・ゾーヴァ。とにかく深みがあって美しい。この絵だけでも一見の価値あり。

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2007年11月22日

若おかみは小学生!

若おかみは小学生! 花の湯温泉ストーリー(1) (講談社青い鳥文庫) [新書] / 令丈 ヒロ子 (著); 亜沙美 (イラスト); 講談社 (刊)

目下、娘お気に入りのシリーズ。ついでに読んでみた。
小学生向きだけど、うんなかなか。
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