2012年11月07日

かっぱ

かっぱ (おばけ話絵本) [単行本] / 杉山 亮 (著); 軽部 武宏 (イラスト); ポプラ社 (刊)かっぱ (おばけ話絵本) [単行本]

杉山 亮 (著)
軽部 武宏 (イラスト)

ポプラ社 (刊)



ふたたび、おばけ話絵本。

暗く深い色使いもさることながら、女の子が追いかけられる場面、ついにははしごをのぼる足首をつかまれる場面と、怖さ満載。
黄色く光る目、ピシャッ、ピシャッという濡れた足音が、怖さをいっそうあおります。

でも最後が、「悪者退治」で終わらないところが良いんですよ。
愛嬌のある河童は好きだけれど、こういう怖さを持ったオバケらしい「かっぱ」も味があります。
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2012年09月01日

うみぼうず

うみぼうず (おばけ話絵本) [大型本] / 杉山亮 (著); 軽部武宏 (イラスト); ポプラ社 (刊)
うみぼうず (おばけ話絵本)

杉山亮 (著)
軽部武宏 (イラスト)

ポプラ社 (刊)



海つながりで。こちらはおばけ話絵本。

海坊主がどんなふうに描かれているのかが、楽しみでした。
ざんぶざんぶと押し寄せる大波の間に間に、黒いうみぼうずがにゅーっといくつも出てきます。
目玉のないところが、むしろ得体の知れない感をかきたてて怖いかも。

男の子とおじいさんは穴あきひしゃくのおかげで助かりますが、そもそも恐ろしい目にあうとわかっていてなぜ沖の方まで船を出したのか?というところがミソ。
魚が取れないと飢え死にしてしまう、という厳しい現実があったのですね。
おばけ話絵本は他に、『のっぺらぼう』と『かっぱ』があり。こちらも読みたい。
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2012年08月25日

うみ ざざざ

うみざざざ (はじめてであうえほんシリーズ) [単行本] / ひがし なおこ (著); きうち たつろう (イラスト); くもん出版 (刊)
うみざざざ (はじめてであうえほんシリーズ)

ひがし なおこ (著)
きうち たつろう (イラスト)

くもん出版 (刊)



今年は海に行かれなかったけれど、夏なので、の一冊。
穏やかなトーンの海と砂浜、切り絵のようなかわいらしい絵柄、波頭がにこにこ笑ってます。
波の音も砂浜を歩く音も、軽やかでリズミカル。タイトルの字体もすてき。
ぎらぎらじりじりの夏じゃなくて、海風のわたる暑くてもどこか涼やかな気配。
ふと、思い出の中の夏、という感じがよぎったのは、たぶん自分が大人だから。
そして今、夏の終わりの気配を感じているから。

シリーズで、‘あめ’と‘さくら’と‘ゆき’もあるみたい。
季節になったら読んでみよう。
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2012年08月02日

わかってほしい

わかってほしい [大型本] / MOMO (著); YUKO (イラスト); クレヨンハウス (刊)
わかってほしい [大型本]

MOMO (著)
YUKO (イラスト)

クレヨンハウス (刊)



乱暴に扱われ、縫い目から中綿がはみ出してくる。
ほつれた縫い目は広がり、やがて腕が片方ちぎれ、足が、頭が、もげていく・・・

半泣きなのにひきつったような笑顔のそれは、くまのぬいぐるみ。
そういうふうに扱われた人の、叫ぶような言葉が並びます
黒も白も、表も裏も、どちらもほんとうの自分の気持ち。
痛々しくて切なくて、こころがぎゅーっとなる。

子どもを育てていて、自分は虐待にはまったく関係ないと思える人はむしろ恵まれたひとだと思う。
親だってまちがうこともあるし、自分でも抑えきれない何かを子どもに向かって発散してしまうこともあるかもしれない。
それでいいとか仕方ないとかは思わないけれど、そういう心があることは知っている。
だからこの本は、痛い。すごく。

愛されている実感のない子ども、そのまま大きくなった大人、
どうぞその連鎖を断ち切って。
同じ思いを子どもに繰り返させないように。
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2012年06月04日

ビビを見た!

ビビを見た! (fukkan.com) [単行本] / 大海 赫 (著); ブッキング (刊)

こちらも『からくりツィスカの余命』より。
迫力に打ちのめされた。しかし感想は・・・難しいなぁ。
よしもとばななさんが絶賛されていて、その解説を読むとなるほどと思うのだけれど。
鈍感さや傲慢さ、たくさんの言い訳を身につける前に出会いたかった本かもしれない。
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ギャシュリークラムのちびっ子たち

ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで [単行本] / エドワード ゴーリー (著); Edward Gorey (原著); 柴田 元幸 (翻訳); 河出書房新社 (刊)

『からくりツィスカの余命』に出てきた一冊。
名前のAからZの順番に、子供たちが26通りの方法で死んでいく。
なるほど悪趣味だ・・・
しかし韻を踏んだ訳は、不謹慎にもおもしろい。
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2012年06月03日

ゆうれいのまち

ゆうれいのまち (怪談えほん4) [大型本] / 恒川 光太郎 (著); 東 雅夫 (監修); 大畑 いくの (イラスト); 岩崎書店 (刊)

怪談えほん  恒川光太郎 作・ 大畑いくの 絵

風にさらわれて、ぐるぐるといつまでもゆうれいのまちから抜け出せない少年・・・

追いかけられるところは怖いんだけれど、さめない夢の中にいるようなファンタジックな印象も。
なのはなとか、あきのゆうぐれとか、情景が美しいからかな。
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ちょうつがい きいきい

ちょうつがい きいきい (怪談えほん5) [大型本] / 加門 七海 (著); 東 雅夫 (監修); 軽部 武宏 (イラスト); 岩崎書店 (刊)

怪談えほん  加門七海 作・ 軽部武宏 絵

耳ざわりなあの音におばけの悲鳴を聞くとは、さすが怪談畑の作者。

狭いすきまにはさみこまれる痛み、ということを想像すると、直視したくない怖さが襲ってきます。
気付かなければ良かったのに。
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悪い本

悪い本 (怪談えほん1) [大型本] / 宮部 みゆき (著); 東 雅夫 (監修); 吉田 尚令 (イラスト); 岩崎書店 (刊)

怪談えほん  宮部みゆき 作・ 吉田尚令 絵

お猿が怖い→『猿の手』とイメージしてしまい、ぞくっと。
いつかかならずという言葉は、呪いでもあり戒めでもあるような。
何年かして、あぁまだ大丈夫、自分には必要ないとほっとしそうな気がします。
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2012年04月02日

遠い町から来た話

遠い町から来た話 [単行本] / ショーン タン (著); 岸本 佐知子 (翻訳); 河出書房新社 (刊)

『The Lost Things』という音声のない短編アニメを観た。
作者のことが気になって読んでみたのが、これ。

次元の違うどこかからきた、不思議な生き物たち。
交換留学生のエリックは葉っぱのように小さくて、かわいらしい。
いつの間にか旅立ってしまったエリックにとまどう家族、でもあとには心温まるサプライズが。
あるいは、潜水服を着たナニカ。
いつから何のためにいるのかわからない棒人間たちは、少し不気味だ。
けれど彼らの世界にとっては、人間がそうなのかもしれない。

地図の終わりが世界の果てだったら・・・そんな景色さえも、少し怖くてとても美しい。
何度も繰り返し見てしまう。これはきっと宝物になる本。
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