2015年07月25日

 はこ

怪談えほん (10) はこ (怪談えほん10) -
怪談えほん (10) はこ (怪談えほん10) -

怪談えほんも10巻目となりました。このまま続いて欲しいなぁ

はじまりは、ちいさな箱。何かが入っていて、開かない。
次に見たら箱が開いていた。中身は空っぽ。そして何かがいなくなる。

犬がいなくなったあたりから、じわじわと怖さがにじみ出てきます。
いなくなるものも、それが入っているものも、だんだん大きくなっていく。
じゃあ、次は?

素描のようなざらりとした質感の絵が、つのっていく少女の不安を思わせます。
その先を想像してしまうと、こちらまでドキドキと嫌な予感が高まっていくのです。
誕生日なのに。

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2015年04月10日

 あずきとぎ

京極夏彦の妖怪えほん (3) あずきとぎ (京極夏彦の妖怪えほん3) -
京極夏彦の妖怪えほん (3) あずきとぎ (京極夏彦の妖怪えほん3) -

怪談えほんは何冊か出ていますが、これは『いるの いないの』 『うぶめ』に次ぐ京極夏彦の妖怪えほんVol.3。

田舎のおじいちゃんの家で夏休みを過ごす少年のお話です。
川は危ないから入っちゃだめだって言われていたのに。
あずきを洗う音がしたら、淵に落ちるからって注意されていたのに。

しょき しょき しょき
あずきとぎの姿は見えません。音だけ。 しょき しょき しょき。  ・・・どぼん。
川はただゆるゆると流れています。
これは怖い。

『いるの いないの』に続いて町田さんの絵でした。
怖いものはなにひとつ描かれていないのに、犬がくわえた片一方だけのサンダルに、心が冷えます。
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2014年12月11日

 おんなのしろいあし

怪談えほん (7) おんなのしろいあし (怪談えほん7) -
怪談えほん (7) おんなのしろいあし (怪談えほん7) -

まさに『おばけ』が出てくる、怪談えほんの一冊。

おばけなんかこわくないと強がる男の子が見てしまったのは、どこかなまめかしくぬらりと白い、足。
つま先にはちょんちょんと赤いペデュキアが施されて、
もとは名前も顔ももっている誰かだった、という生々しさを感じてしまう。

ほんとうに怖いのは、これから。だよね。
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2014年09月08日

 おばけのケーキ屋さん

おばけのケーキ屋さん (絵本) -
おばけのケーキ屋さん (絵本) -

エッジをぼやかして、やわらかく発光しているようなアウトラインと、あたたかな色合いがすてき。
そしておばけさんの表情も、かわいらしいこと!

大人ではストーリーの展開はわかってしまいますが、それでも、朝日のさしかける丘の上へ必死で急ぐおばけさんの姿には、じんときます。
そして、ゆでたまご姫のような女の子が、目にいっぱい涙をためてケーキを口にする姿にも。
誰かの幸せを心から願う、その気持ちが、ほんのすこしのさびしさと一緒に伝わってきます。
これはパパ泣かせの一冊かもしれません。
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2014年08月20日

 かがみのなか

怪談えほん (6) かがみのなか -
怪談えほん (6) かがみのなか -

鏡は、それに向き合うものを残酷なまでに正確に映しだす。
鏡の中を見つめると、向こうからも同じように、 姿かたちはまるで同じなのに右と左の反対な自分が、こちらを見つめかえしてくる。
見るつもりのなかったものまで見えてくるような気がして、ただ映すだけのものなのに、なぜか鏡はすこし怖い。

つんと触った指先が、その向こう側まですいこまれたりしたら。
映っているものに、自分とは違うなにかを見つけてしまったら。
それがこっちまで出てきたら。

少女と蝶の、あわせ持つかわいらしさと不気味さがあばかれていくよう。
表紙絵からしてね・・・柔らかな明るい色調なのに、あの目線から逃れたくなります。
そしてお話は、たたみかけるようにどんどんと・・・まさに怪談えほんの一冊。
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2014年05月08日

 かないくん

かないくん (ほぼにちの絵本) [ハードカバー] / 谷川俊太郎 (著); 松本大洋 (イラスト); 糸井重里 (監修); 東京糸井重里事務所 (刊)

特に仲が良かったわけでもない、友達の死。
それを聞いた女の子たちは泣いたけれど、しばらくしたらそんなことも忘れたみたいに笑っている。
死んでしまったら、どうなるんだろう。何もなくなってしまうのかな・・・悲しみとも不安ともつかない少年の気持ち。

身近な人が亡くなったとき初めて、人間っていずれは死ぬんだなということが、実感としてわかった。
そういう考えにとらわれていた頃のことを思い出した。
忘れることは、決して不幸なことばかりではないとも知った。

たくさんの別離や喪失を経験して年老いてゆくあいだ、おじいさんは死をどう感じていたんだろう。
それをはじまりと感じてもらえるように生きられたら、幸せだな。
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2013年10月22日

うぶめ

うぶめ (京極夏彦の妖怪えほん) [大型本] / 京極 夏彦 (著); 東 雅夫 (編集); 井上 洋介 (イラスト); 岩崎書店 (刊)

生まれて来るはずだった弟か妹と一緒にお母さんを亡くしてしまった男の子とお父さん。
幽霊でもいいからお母さんたちに会いたかった男の子の気持ち、
そんな息子をさとす父親のさらに深い悲しみが、ひしひしと伝わってきます。
妖怪絵本の一冊ですが、怖いというより切なくて。

ただ井上氏の絵はあまり好みじゃないので、京極本なのにと、そこがちょっと残念。
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2013年01月21日

どこいったん

どこいったん [大型本] / <a href=どこいったん [大型本]

ジョン・クラッセン (著); 長谷川義史 (翻訳)

クレヨンハウス




元は英語だったのでしょうが、それをどうしてこてこての関西弁に訳そうと思われたのか・・・
でも、とぼけた味わいと、思わず突っ込みたくなるオチが、ぴったり合っています。
くまが「どこいったん?」と探しているのは、自分の赤い帽子。
森の仲間たちに次々と尋ねて、ほのぼの〜かと思いきや・・・のブラック。

何歳くらいから、このオチが伝わるかなぁ。
どういうこと?って説明しなければならないのでは、おもしろくないものね。
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パパとわたし

パパとわたし [大型本] / マリア ウェレニケ (著); Mar´ia Wernicke (原著); 宇野 和美 (翻訳); 光村教育図書 (刊)
パパとわたし [大型本]

マリア ウェレニケ (著); Mar´ia Wernicke






ふと目についた一冊。
モノクロの絵の中で親子は、ひとりになりたかったり、くっつきたかったりするお互いを知っています。
子どもであっても、ひとりの人間として尊重されたいし、大人だからと子供に合わせて我慢するばかりがいいとは限らない。

親子の距離って、このくらいがちょうどいい気がします。
少なくとも私には、心地よい距離。
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2012年11月15日

あかにんじゃ

あかにんじゃ (えほんのぼうけん) [単行本] / 穂村 弘 (著); 木内 達朗 (イラスト); 岩崎書店 (刊)
あかにんじゃ (えほんのぼうけん) [単行本]

穂村 弘 (著)
木内 達朗 (イラスト)

岩崎書店 (刊)



忍者が好きなのです。
しかしこの忍者、なぜか全身真っ赤なので、何に化けてどこへ逃げても目立ってしまう。
そんなお茶目な忍者の化け化け作戦です。
もうね、表紙絵から目立ってます。城壁を上る場面なんか、ありんこみたいに小さいのにしっかりと。
次は何に化けるのかな?というわくわくと、最後には「こんなところに!」のお楽しみ。
穂村さんの絵本ということで興味を持ったのだけど、「目立つ忍者」の活躍(?)におかしみが、そして一ひねりは叙情的。
好きですねぇ、こういうの。
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