2008年04月23日
しろい虹
カミ、ハナ、アメ、アワ・・・カタカナふた文字のタイトルを冠した19編のエッセイ。
彼女の描き出す日常はまるで詩のようで、説明し尽くされない隙間がある。
そのあわいを埋めるように、ずきりと言い当てる言葉が繋がっている。
「ちょっとのてまえで、なまけている」
なんとなくだらけていることを、そんなふうに言う。
無心に手仕事をしているときの顔を、自分ではない顔のように思う。
「出がけにお客がきて、つまさきが変わる」
いたわりの目を向けられるお客はどんな人だろうと思えば、青虫だった。
大きな何事もなく、食べて眠って働いて、そのあいだの細々したことで生きている。
それだけのことが、ずいぶん美しいことのように思えてくる。
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