2007年05月10日

屋上がえり

屋上がえり [単行本] / 石田 千 (著); 筑摩書房 (刊)

休みの日は何をしているのと聞かれ、屋上でビールを飲んでいますと答えた作者。
そういうとりとめのないエッセイ集。

屋上って不思議な場所だ。病院でもデパートでも学校でも、建物のなかみとは全然違う空間がある。
今みたいにあちこちに遊園地がなかった頃、デパートの屋上はどこも小さな遊園地があって、にぎわっていた。
思い出の中でその遊園地は、最上階のレストランと対になって、ひとつの幸せな時代をかたちづくっている。
遊園地がなくても、高いところは単純にのぼってみたくなる。
さまざまな理由で屋上に上がってきたひとたちも、風景のひとつ。
時には優しい気持ちで、時にはちょっといじわるな気持ちでながめる。

屋上から見えるものは、見る者の心をうつす。
posted by てまり at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 石田 千 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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