2024年09月10日

 わたしの知る花

わたしの知る花 - 町田そのこ
わたしの知る花 - 町田そのこ

いつだって町田そのこには泣かされるがこれはまた、限りある生が愛おしく思え、温かいもの包まれていくような物語だった。

ひとりの老人と女子高生の出会いが発端となって、かけがえのない繋がりが、見つけられ、紡がれていく。
平という人の人生を思う。
優しさは弱さでもあり、強さは傲慢にもつながる。
幸せや正しいことの定義は時代や環境でいくらでも変わるし、何をしてもしなくても後悔は付いて回るし、もしもあの時を言い出せばキリがない。
それでも、長い年月をかけて戻るべき人の元へ、そして図らずも想いを継ぐ者が、自分の生きた道を読み解こうとしてくれるのなら。
上出来だと思えたのじゃないだろうか。

ヘンコツじいさんが、実はみんないい人でね。
悦子おばあちゃんも、たくましくて格好いい。
安寿と奏斗に受け継がれたものが、大きくしなやかに育ちますように。
願うように思った。
posted by てまり at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 町田 そのこ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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