
こっそりどこかに - 軽部 武宏
落とし物を拾いに夕暮れの町へ駆け出す、黄色いレインコートのこども。
空はこわいほどきれいなピンクから夜の色へ、そして地上は見る間に闇に飲み込まれていく。
早く早くと急くほどに、あるはずのないものがここにもあそこにも見えてしまう。
こうだったら怖いなと思うものばかり。
むしろ大人の方がぞっとするかもしれません。
個人的には、ようやく落とし物を見つけた場面の触覚!が一番嫌でした。
そして最後にはさらにぞくっとくる仕掛け。
あの並走していたバケツ男の方が、本当は本体?と想像したり。
怖いけれど不思議さが後を引いて、何度も読み返したくなります。
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