
モップの精は旅に出る -
4巻目を読み落としていた(ことにいま気づいた)ため、とっても久しぶりな清掃人探偵キリコシリーズ。
語学教室で嫉妬や復讐心から起こる事件、過去のいたずらが招いた未遂事件を、
たまたま知り合ったビル掃除人のキリコが解き明かす3編。
そして、姉が亡くなったことでキリコ夫婦に訪れた変化とその後・・・
キリコ夫婦は甘々なんだけど、彼女たちの係累や事件の背景はなかなか業が深く厳しいもの。
ひとの怖さがたくさん盛り込まれています。
誰かに恨まれたり憎しみを向けられるのは嫌だけれど、それ以上に怖いと思うのが、
自分では善意のつもりでひとの気持ちに踏み込んでくる人。
ひとの気持ちに敏感で寄り添ってしまう彼女が傷つかないわけはなく、今回は疲れてしまったようです。
大介くん、優しいね。
正直、ナニキレイゴトイッテンノと思わないでもない(自分が黒くてすまん)ところもありますが、
ちゃんと盾になってくれてるから頼もしい。
人の結びつきは様々だから一概には言えないけれど、相手を自由にするのは何よりの優しさだと思うので。
物語から自由になったキリコさんが、どこかで活躍しているかもという想像は楽しい。
でも、長期シリーズの終わりはやっぱり少し寂しいな。
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