
ジェリーフィッシュは凍らない -
まずタイトルに惹かれた。
件のジェリーフィッシュが描かれた表紙絵も美しい。
クラゲ型飛行船の開発に関わるメンバーが試験飛行中の事故によって遭難、そしてひとり、またひとりと犠牲者が・・・という展開。
何しろ特殊技術をほどこした新型飛行船なので、スパイによる破壊工作ではないか、いやメンバー内に犯人が潜んでいるのでは、と地上では憶測や推測が飛び交うわけです。
雪山に閉じ込められた飛行船内でも、疑心暗鬼になったメンバーがお互いを探り合う、その過程が楽しい。
飛行船からの脱出方法、このあたりが見ものでしたね。
とても緻密に描かれた物語だと思いました。
ただ、読者には最初に動機が明かされてしまっているのに、それを知らない刑事ふたりは当然ながら的はずれな推理も展開するので、そのあたりがちょっとむずむずしたかな。
ラストが美しいのも好印象でした。
雰囲気は大事。
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