2002年02月14日

ビッグフットの大きな靴


ビッグ・フットの大きな靴

ビッグ・フットの大きな靴

  • 作者: 干刈 あがた
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1987/01
  • メディア: 単行本



薄いベージュの各ページ・見開きに、グレイと薄紅のイラストとグレイのテーブルに囲まれた本文が納まっている。 ページをくるごとに一枚の絵を見ているようで、思わず手にとってしまった。
離婚後、もの書きの母と暮らすふたりの息子、一歩と拓二。
夏休みにプロレスラーのビッグ・フットとシルクロードで2週間を過ごすというテレビの企画に応募した中2の一歩が、オーディションを受けることになったというイベントを軸に、女たちの21世紀への展望をテーマとした原稿に取り組む母や、周囲の人々との関わりを描く。
子供を育てながら働く女性というのは、みんな痛みを抱えているなぁと思う。
優しくなれなかったり、手をかけてやれないことで、子供に負い目を感じてしまうのは、よく分かる。 
けれど、「母親が手を出してしまう多くは、自分の苦痛をなくすためだと気付いた」という言葉にハッとする。 
遅いのも、片付かないのも、情けないのも我慢して、自分でやらせなければいけないのだ。
頭ではわかっちゃいるんだけどね…
ちくちくと心を痛めながら距離をおく母、その母の遅い帰りを、電灯を灯すことで迎える息子達。
思いやりと信頼に包まれた、いい家族だな。
posted by てまり at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 干刈 あがた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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