『名残りのコスモス』 夏休みに立ち寄った、母親の学生時代の同級生親子。盛り上がる母親達の横で、変に意識してしまって一言も話のできなかった5年生のぼくと 4年生の薫。
照れ隠しにやたらはしゃいでみたり、知らん顔してみたり、そして話せなかったことを後でこっそり後悔する場景が目に浮かぶようで、とてもほほえましい。
『マジ』 兄のように優秀でなく、通学用の自転車も盗まれた栄二と、わかりやすい山下、成績が良くてそれだけで信用があるが実は家庭に事情のある高橋。 時代が平成に変わった日に集まった三人。
変に親を意識したり、兄弟との確執があったり、それぞれの道を歩み始めた少年達それぞれの思いがつづられる。
どこにでもありそうな家庭の風景、大きな事件も何もない日常の中で、誰でも小さな喜びや痛み・せつなさを抱え、心の揺らがせているんだな、 生きるってそういうことなんだなぁと思う、他7編。
干刈さん最後の作品集。
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