2009年06月25日
きんぴらふねふね
食べなれたもの、特別な思い出を連れてくるもの、変わってゆくものと変わらないもの・・・
毎日口にするものたちからすくいあげた、ささやかで印象的な物語。
親しくなりかけた人においしいねと言われて一気に気持ちが近づく。
食べなれた「うちの味」が離れて暮らすうち「自分の味」になっていく。
季節がくると待ちかねたように食べるものがある。
ああそれわかる!と手を打ちたくなったり、自分の記憶がするするとたぐり寄せられて懐かしかったり、しんみりと心に落ちたりと、気持ちを動かされることが多かった。
中でも気になったのは、「麩の卵おとし」と「おあげと茗荷のごはん」
ちょうど季節ものだし作ってみたい気はするけれど、自分も子供の頃は茗荷って好きじゃなかったしなと少し二の足を踏んでいる。
末期の水に、生きている自分を確かめるくだりが印象的。
口にするものが命をつないでいるのだ、と実感する。
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック


