アンソロジー『I LOVE YOU 』に収められていた表題の感触が良くて、どんな作家さんなんだろう?と思っていたら、乙一氏なんだそう。
教えていただいた表題を含む4編からなる本書は、なるほど素朴な恋あり、ちょっと謎ありで、せつない系と称される乙一氏らしかった。
考えてみればこれらは、まるで少女漫画のシチュエーションだ。
地味男の恋と葛藤、眠り姫の目覚めを待ち続けるゆるぎない恋、教師とのあいだにある秘密、美人が出会う本当の恋・・・
でもそれが決して浮つかず、夢物語に感じられないのは、やはり登場人物の魅力かなぁ
地味で淡々として言葉少なくじれったい彼らが、とてもいとおしい。
『なみうちぎわ』『百瀬〜』が、特に良かった。
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