2009年01月05日

店じまい


店じまい

店じまい

  • 作者: 石田 千
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: 単行本



タイトルどおり、閉店した、もしくは閉店間際の店にまつわるできごとや思い出を綴った作品集。
いつも通る道すがら、シャッターが閉まったままの店先を見ると、それだけでさびしいもの。
何度も訪れ、お店の人と言葉を交わす間柄だったり、反対にいつかはと思いながら訪れることができなかったときはなおさらのこと。
子ども時代のことであれば、仕方のないことのひとつとして思い出に埋もれていく。
離れているあいだに育った町も変わり、時代とともに店のありようも変わり、そうして忘れてきたことをひとつひとつ、思い出させてくれるようなお話だ。

大きなスーパーが閉まるというのとはおもむきが違う。
小さな店は、そこをきりもりする人とセットで心に残る。
今なら、閉まった扉を見る寂しさ以上に、閉めなければならない苦しさを思う。
懐かしくてちょっと切なくなるような、そんな話が多かった。
石田さんの言葉は、あまりに無防備に心に飛び込んでくる。
posted by てまり at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 石田 千 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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