2026年01月21日

 透明な螺旋

透明な螺旋 (文春文庫 ひ 13-14) - 東野 圭吾
透明な螺旋 (文春文庫 ひ 13-14) - 東野 圭吾

とっても久しぶりの東野さん、ガリレオシリーズが出ていたんですね。
といってもこれまでの湯川先生とは雰囲気が違い、物理学的要素はなし、彼自身の生い立ちや家族関係が色濃く反映される展開。
登場人物も着実に年を重ねている様子だし、引退も近いのかなぁ
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2026年01月20日

 エレベーターのボタンを全部押さないでください

エレベーターのボタンを全部押さないでください (ホーム社) - 川内有緒
エレベーターのボタンを全部押さないでください (ホーム社) - 川内有緒

タイトルに惹かれてみたら、『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』作者、有尾さんのエッセイでした。
有緒さん自身の生い立ちや何をどう選択して生きてきたのか、といった生身に近い部分に触れるにつけ、ひたすら、はぁーすごいなと。
私ができないことの言い訳にしてきたあれこれを、足かせだとさえ思わず身軽にどこへでも飛び越えていく彼女の行動力には、驚かされるばかり。
ハラハラしたりしみじみと思いを深めたり、私の人生では経験しえなかった旅をさせてもらった気分でした。
親目線の話は少し柔らかく温かいのも、すてき。
気になるテーマが多い中、行旅死亡人の話は次の宿題になりそうです。
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2026年01月15日

 成瀬は都を駆け抜ける

成瀬は都を駆け抜ける (「成瀬」シリーズ) - 宮島未奈
成瀬は都を駆け抜ける (「成瀬」シリーズ) - 宮島未奈

シリーズの最初は、自分を貫く元気な女の子に拍手喝采!というほれ込み方でした。
そして大学生になった彼女は変化しつつも自らをさらに開花させ、登場人物どころか読み手さえも、幸せの渦に巻き込んでいくのです。
母が素敵。
家族にしろ友人にしろ、その人を丸ごとそのまま受け入れてくれる存在が何より大切なんだなぁと改めて感じました。
まだまだ成長していくだろう彼女を想像すると、こちらも力づけられる気がします。楽しかった!
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2026年01月12日

 凶変

凶変 警視庁異能処理班ミカヅチ (講談社タイガ) - 内藤了
凶変 警視庁異能処理班ミカヅチ (講談社タイガ) - 内藤了

ミカヅチシリーズも8弾目。
怪異事件の隠蔽という職務と扉の謎を追って、事態は現世とあの世を行き来する事にもなる混沌の巻。
少しずつ明らかになることと引き換えに、傷ついていくメンバーが痛々しく、赤バッジの先も危ぶまれる。
結末は近そうだけど、いい未来が見られますようにと願ってしまう。
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2025年12月13日

 ジャガー・ワールド

ジャガー・ワールド - 恒川光太郎
ジャガー・ワールド - 恒川光太郎

太陽神を祀る文明世界が舞台の、壮大な物語。

生贄から逃れ戦士となった少年、亡国の神官の娘、密かに生き延びた王の娘らが、繁栄から滅びに向かう国に翻弄されながら賢くしたたかに生き抜くさまは、とてつもなく魅力的でした。
正しさや悪は価値観や立場によって違うけれど、人がより良いと思う方向へ少しずつでも変わっていくものだと信じたいし、その瞬間をこの物語の中にも見ている気がします。
失われたものは戻らなくとも、受け継がれていくものはある、というような。
一時代の終焉と新たな始まりを予感させる、静かな熱量に圧倒されました。
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