2007年10月16日

収穫祭

収穫祭 [単行本] / 西澤 保彦 (著); 幻冬舎 (刊)

暴風雨の夜、村の住人のほとんどが惨殺されるという事件が起こり、中学三年生の少年少女3人と、教師の川嶋が生き残った。
死亡した英会話教室講師のマイケル・ウッドワーズが犯人とされ、事件は終わったかに見えたが、9年後、再び同様の手口で殺人事件が起こる。
そしてマイケルの遺族が、生き残りの少年達に接触してきた。

最初の惨劇場面は、誰が何のために?そして川嶋の意図は?という大きな謎を残し、一気に読ませてくれた。
そして9年後。それぞれに成長した生き残りである少年たちが、記憶を失くすほどの事件を再び思い出す事態になることで、あらたな惨劇が始まるわけだが、これが何ともエログロでね・・・
大人同士、あるいは大人と子供のインモラルな関係、虐待、暴行、破壊衝動・・・
まぁ何しろ人が簡単に殺される、悪の標本状態。
かなり免疫はある方だと思うんだが、食傷気味。もたれてしまう。
真犯人を探すマイケルの遺族にしたって、とんでもない方向に走っちゃうし。
そもそもの発端であり、タイトルの意味を示す最終章にはなるほどねーと思ったし、最後がどうなるのか読まずにはいられない吸引力はあったけど、展開がどうも好きじゃない。
単純に大量殺人の謎解き、じゃないところが西澤風なのかなぁ
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2006年07月03日

いつか、ふたりは二匹


いつか、ふたりは二匹 (ミステリーランド)

いつか、ふたりは二匹 (ミステリーランド)

  • 作者: 西澤 保彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/04/28
  • メディア: 単行本


実に久々の西澤さん、本書はミステリーランドの一冊。
母は単身赴任先で骨折した義父を見舞いに東京へ、義理の姉である久美子さんとふたりでマンションに住む自立した小学生のぼくには秘密がある。 眠ることで自分の体を抜け出し、猫のジェニィとなって仲良しの犬ピーターのところへ遊びに行くのだ。
地元では小学生の女の子の誘拐未遂事件にみんなが神経質になっているところへ、さらに殺人未遂事件が発生、ぼくはジェニィとなって事件の謎を追い始める。

いわゆる変質者による事件に、小学生の女の子達の揺れ動く心と、動物に変身するという奇抜な発想をからめた、少年少女の物語。動機の見出しにくい事件が多発する昨今、 少年少女向けとなると、どうしても「命」ということを問いたくなるんだろうね。
「ぼく」が良い子すぎなのがむしろ気になるけど、たぶん「ぼく」が気づかない危うさを心配してくれている久美子さんという存在があれば、大丈夫だろうなと思う。
久美子さんがもっと登場してくれると良かったなぁ。さばさばしてて、好きです。こういう人。
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2003年11月26日

麦酒の家の冒険


麦酒の家の冒険 (講談社ノベルス)

麦酒の家の冒険 (講談社ノベルス)

  • 作者: 西澤 保彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1996/11
  • メディア: 新書


三泊四日の予定でR高原へ小旅行に出かけたボアン先輩とタック、タカチ、ウサコの4人は、その帰り道に無人の山荘に迷いこむ。  家具も何もない室内には、ベッドが一台とクローゼットに隠された冷蔵庫、その中に冷えたビールのみ。意味不明な状況で、4人は推理を重ねていく。

とまぁ、推理合戦のみに終止する1冊でした。 こういう、ああでもないこうでもないと理詰めで突拍子もない話をぶち上げていくのも、けっこう好きかな。
タカチがタックに微妙に興味を持ち始めているらしいのも、ちょっと先が楽しみな感あり。
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2003年11月15日

彼女が死んだ夜


彼女が死んだ夜 (角川文庫)

彼女が死んだ夜 (角川文庫)

  • 作者: 西澤 保彦
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2000/05
  • メディア: 文庫


門限が6時という厳格な家庭の箱入り娘・ハコちゃんが、両親不在の夜帰宅してみると、家の中で見知らぬ女性の死体があった。 助けを求められた男友達のガンタ、そしてタックとボアン先輩は、死体をどこかへ運んで欲しいというハコちゃんの要求を呑むことになるが・・・

タックとボアン先輩のシリーズ、時間的には最初の物語。ま、謎解きとしてはそれなりに。
すでに独特の雰囲気をかもし出しているタカチとタックはまだ全然微妙な関係ではないので、どんどん先を読みたいと思います。
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2003年10月31日

依存


依存

依存

  • 作者: 西澤 保彦
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2000/06
  • メディア: 単行本


確か何年か前のこのミスで、けっこう上位にランクインしてたよね。これ。
しかも匠千暁シリーズの最高傑作というので、おぉこれが噂のタックシリーズかと期待満々。
だったのだけど、どうもシリーズの途中、それもけっこう後の方から読み始めてしまったことになるらしい。
4人の周囲で起こる細々とした事件を、 寄ってたかって推理するあたりは面白かったし、タックの出生に関わる事件も衝撃的だったけど、「そのあたりの話は後日」みたいな部分が多くて、ちょっと消化不良気味。  やっぱりシリーズは最初から読むに限るな。
タックとタカチの経緯が気になるので、順を追って読むことにします。 
いろいろ枝葉の推理があるけど、最終的に「依存」というトータルな味付けがあるあたり、 うまいなぁと思う。ボアン先輩がいい味。
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2003年10月08日

幻惑密室


幻惑密室―神麻嗣子の超能力事件簿 (講談社文庫)

幻惑密室―神麻嗣子の超能力事件簿 (講談社文庫)

  • 作者: 西澤 保彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/06
  • メディア: 文庫


超能力者問題秘密対策委員会、略してチョーモンインの出張相談員見習い・神麻嗣子が、超能力者のからむ事件の真相を解明するシリーズ。らしい。
一応密室ミステリーなので、通勤電車の中で読むには手頃かな、という感じ。
このシリーズはおそらくもう読まないと思う。
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2003年09月28日

聯愁殺


聯愁殺 (ミステリー・リーグ)

聯愁殺 (ミステリー・リーグ)

  • 作者: 西澤 保彦
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2002/03
  • メディア: 単行本


見知らぬ男に殺されそうになった梢絵は四年後、男が失踪したまま未解決の事件を解くため、ミステリー作家や探偵、犯罪心理学者の推理集団「恋謎会」に調査を依頼した。
物語の大半は、推理集団の面々による推理合戦。ああでもない、こうでもないと推理が進むうち、
とんでもない事実が発覚という、ミステリど真ん中のおもしろさだった。
もちろん結末は予想外。推理物はこうでなくっちゃ。
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2003年09月18日

神のロジック人間のマジック


神のロジック・人間のマジック (本格ミステリ・マスターズ)

神のロジック・人間のマジック (本格ミステリ・マスターズ)

  • 作者: 西澤 保彦
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2003/05
  • メディア: 単行本


初・西澤さんのこの本は、本格ミステリーマスターズでした。いやー、おもしろかった!
場所もはっきりわからず、隔絶された場所に立つ学校。そこに11,2歳の少年少女6人が収監され、
何のための学校かもわからないまま寄宿生活を送っていた。
やがて新入生が入ってくることになり、学校に潜む何か邪悪なものが目覚めてしまうと生徒達が怯え始めた。
おぉ、これは恩田さんの「麦の海に沈む果実」じゃないかと、最初からうれしくなってしまった。
密室からお菓子が消える謎、謎解きのディスカッションという実習、6人の奇妙な悪夢と記憶の欠落・・・そして結末のどんでん返し。 ああでもない、こうでもないと生徒達の推理に引っ張りまわされながら、予想のできない結末まで一気に読んでしまった。
ミステリーって、やっぱいいわー。読んでて楽しい。ちょっとハマリそうです、西澤さん。
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