2010年08月24日
なみだめネズミ イグナートのぼうけん
小松田大全氏/絵による児童書。
結末を読み手に任せるおわりかたが良かった。悪者が退治されるだけのお姫様物語でないところも。
言葉ではなく絵でそれとなく表されていることが、果たして子供に理解できるんだろうか?とは思うけれど。
2009年01月26日
GOTH モリノヨル
2008年01月28日
The Book
2006年06月21日
銃とチョコレート
講談社ミステリーランドの一冊。
富豪ばかりを狙う怪盗ゴディバと、それを追う探偵ロイズ、父の残した聖書の中からゴディバに関わりがあるらしい地図を見つけ、 憧れの探偵に近づけることを喜ぶ、少年リンツ。
さあこれからロイズとともに、怪盗を追う冒険の始まり!かと思いきや、そんな勧善懲悪な物語ではないわけ。
さらに貧しい移民の子であるリンツを虐める、残虐なドュバイヨルが意外と筋の通った誇り高い少年だったり、敵と味方、善と悪が簡単にひっくり返り、 ドキドキなんだけどちょっと笑える。
謎解きや、巧妙に張られた伏線がどう生きてくるのかという楽しみもちゃんとあり、活躍するのは少年だけど、健全すぎないところが、らしくて好き。 あいかわらず、あとがきも変。いいわぁ
2006年02月22日
くつしたをかくせ!
2004年08月18日
小生物語
2004年02月11日
失はれる物語
2003年09月17日
ZOO
不思議だったり、ちょっと怖かったり、ブラックユーモアだったりの短編集。
乙一っちゃんの物語は、中にはにやりとできるブラックユーモアな話や、哀しいんだか切ないんだかわからないシミを残す話もあるけれど、独特のひやりとした冷たさがある。
大声で笑ったり、叫んだり、そういうのが似つかわしくない気がするのだ。
どんなに追いつめられ痛めつけられても、じっと殻にこもるように耐え、そういう自分を客観的に眺めている感じ。
だからどんなに残酷な物語であっても、色や匂いを感じない。
ただ、ひそやかな感じを受けるだけ。不思議な人だなぁと思う。
一番好みなのは「冷たい森の家」、印象に残ったのは「SEVEN DAYS」
2003年01月07日
さみしさの周波数
「せつない話」をということで書かれた『未来予報〜明日、晴れればいい』、「こわい話」の『フィルムの中の少女』、ちょっとコミカルな『手を握る泥棒のはなし』、 書き下ろし『失はれた物語』の4編集。
『未来予報〜』は、何をやってもうまくいかないダメな男を、早世した少女の言葉がすくい上げていくという狙い通りせつない系の物語だが、ちょっとインパクトが弱いかな。
それでも、恋という形さえ与えられなかったふたりの時間をいつくしむ気持ちに、しんみりしてしまった。
一番印象に残ったのは『失はれた物語』
作者は、傷があったり、欠けている、あるいは不自由なものに対しての思い入れがとても強い気がする。
生きているのにそれを表す術がなかったら・・・そういう究極の状況で、いつの間にか大きくなった娘に
「おとうさん」と呼ばれたら・・・淡々と進む物語の中で、 この部分だけがとても心に残った。
乙一さんの、奇妙な持ち味が生かされた作品だと思う。
2002年07月12日
GOTH リストカット事件
異常な事件や人間の持つ暗黒部分に惹かれる、僕とクラスメートの森野夜は、身近に起こる猟奇事件に興味を持ち追いかけるうち、事件に巻き込まれることになる、連作短編。
これまでのせつない系とは違って、ミステリーな部分に重点が置かれた物語が多いが、やはり親しい人間関係を築けず、表面的な付き合いしかできないという孤独な人々がたくさん出てくる。
僕と森野も、周りの人間とは便宜上の付き合いしかできない人間だというけれどこのふたり、嗜好や行動はかなり悪趣味だが、なかなかいいコンビになっていると思う。
残酷なのに、そういう風にしかできない哀れとやるせなさを感じてしまった。
そして、隠れサイコな兄を持った因縁か、まっとうな感性を持ち性格もいいのに、死体に縁のある僕の妹、桜。 唯一普通の人である彼女に、どこかほっとする。
ぐんと心を惹きつけるお話はなかったけれど、「普通」ではない人々の存在感は、乙一ならでは。
作者自身、そして私も、GOTHの部分をきっと持っているのだ。



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