2010年08月24日

なみだめネズミ イグナートのぼうけん


なみだめネズミ イグナートのぼうけん

なみだめネズミ イグナートのぼうけん

  • 作者: 乙一
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/08/06
  • メディア: 単行本


小松田大全氏/絵による児童書。
結末を読み手に任せるおわりかたが良かった。悪者が退治されるだけのお姫様物語でないところも。
言葉ではなく絵でそれとなく表されていることが、果たして子供に理解できるんだろうか?とは思うけれど。
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2009年01月26日

GOTH モリノヨル

GOTH  モリノヨル [単行本] / 乙一 (著); 角川グループパブリッシング (刊)

「GOTH」の番外編+新津保建秀氏の写真を北川一成氏が装幀した一冊。

本の半分は写真なので、映画版「GOTH」の森野夜ファンにはもっと思い入れの大きい一冊なのかも。
個人的にそちらは興味なかったので、GOTHがもう一編読めたなぁというほどの印象。
そぎ落とした美というのはわかる気がする。
何を心地よいと思い、何に美を感じるかというのは人それぞれなのだなあと思ったしだい。
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2008年01月28日

The Book

The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day [単行本] / 乙一 (著); 荒木 飛呂彦 (イラスト); 集英社 (刊)

「ジョジョの奇妙な冒険」第4部の世界観で描かれた、オリジナルストーリー。

原作漫画の方もちらっと読んだことがあるのだが、実はあの個性的な絵がちょっと苦手だったため、乙一作でもそれほど乗り気になれなかった。
でもさすが、しっかり乙一色でしたね。
それぞれ違った異能力を持つ少年達が、同類の悪人を追うという流れだが、タイトルが示すとおり主役は悪役の少年。
彼の生い立ちや背景がグロテスクかつ物悲しく描かれ、血縁を憎みつつ焦がれた心の内が切ない。
特殊能力対決の緊張感はあまりないが、それより心情に重きを置いた物語になっていて、思いのほか良かった。

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2006年06月21日

銃とチョコレート


銃とチョコレート (ミステリーランド)

銃とチョコレート (ミステリーランド)

  • 作者: 乙一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/05/31
  • メディア: 単行本


講談社ミステリーランドの一冊。
富豪ばかりを狙う怪盗ゴディバと、それを追う探偵ロイズ、父の残した聖書の中からゴディバに関わりがあるらしい地図を見つけ、 憧れの探偵に近づけることを喜ぶ、少年リンツ。
さあこれからロイズとともに、怪盗を追う冒険の始まり!かと思いきや、そんな勧善懲悪な物語ではないわけ。
さらに貧しい移民の子であるリンツを虐める、残虐なドュバイヨルが意外と筋の通った誇り高い少年だったり、敵と味方、善と悪が簡単にひっくり返り、 ドキドキなんだけどちょっと笑える。
謎解きや、巧妙に張られた伏線がどう生きてくるのかという楽しみもちゃんとあり、活躍するのは少年だけど、健全すぎないところが、らしくて好き。 あいかわらず、あとがきも変。いいわぁ
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2006年02月22日

くつしたをかくせ!


くつしたをかくせ!

くつしたをかくせ!

  • 作者: 乙一
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2003/11/25
  • メディア: 大型本


羽住都さんとのコラボレーションによる、クリスマスの絵本。
乙一っちゃんと絵本という取り合わせってどうよ?と思っていたが、羽住さんの暖かで幻想的な絵と、
ちょっと不思議で優しいお話がぴったり合っていた。
しかし、作者のことを知らず、きれいな絵本ねーと子どものために買った人は、あとがきとご本人たちによるプロフィールを読んで、これはナニ?と思うことであろう。 そこがいいんだけど。
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2004年08月18日

小生物語


小生物語

小生物語

  • 作者: 乙一
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 単行本



以前ウェブ上に掲載されていたウソ日記をまとめたもの。
まー、どこからどこまでウソなんだか、それを考えながら読むのも楽しいかな。
ご本人、こんな本をお金出して買うことないとおっしゃっているが、私はけっこう好きです。
変な人だと思われるようになったから止めたらしい。
うーん。何を今さら?って気がしますが。
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2004年02月11日

失はれる物語


失はれる物語

失はれる物語

  • 作者: 乙一
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 単行本


スニーカー文庫からの5編と、書き下ろしの『マリアの指』の短編集。
書き下ろし以外は既読だったので、轢死したマリアの指をめぐる、ちょっとミステリっぽい物語だけじっくり読んだが、淡々としてある意味かなり残酷な、 乙一さんらしいとしか言いようのない風変わりな物語に安心した。要するに「変わってるけど好きだなー」なのだ。
そしてまた後書きがおもしろい。『Calling you』『幸せは子猫のかたち』『暗いところで待ち合わせ』作者の思い入れが深いというこの3編、 私は『幸せは子猫のかたち』が一番好きだな。
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2003年09月17日

ZOO


ZOO

ZOO

  • 作者: 乙一
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2003/06
  • メディア: 単行本


不思議だったり、ちょっと怖かったり、ブラックユーモアだったりの短編集。
乙一っちゃんの物語は、中にはにやりとできるブラックユーモアな話や、哀しいんだか切ないんだかわからないシミを残す話もあるけれど、独特のひやりとした冷たさがある。
大声で笑ったり、叫んだり、そういうのが似つかわしくない気がするのだ。
どんなに追いつめられ痛めつけられても、じっと殻にこもるように耐え、そういう自分を客観的に眺めている感じ。
だからどんなに残酷な物語であっても、色や匂いを感じない。
ただ、ひそやかな感じを受けるだけ。不思議な人だなぁと思う。
一番好みなのは「冷たい森の家」、印象に残ったのは「SEVEN DAYS」
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2003年01月07日

さみしさの周波数


さみしさの周波数 (角川スニーカー文庫)

さみしさの周波数 (角川スニーカー文庫)

  • 作者: 乙一
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2002/12
  • メディア: 文庫


「せつない話」をということで書かれた『未来予報〜明日、晴れればいい』、「こわい話」の『フィルムの中の少女』、ちょっとコミカルな『手を握る泥棒のはなし』、 書き下ろし『失はれた物語』の4編集。
『未来予報〜』は、何をやってもうまくいかないダメな男を、早世した少女の言葉がすくい上げていくという狙い通りせつない系の物語だが、ちょっとインパクトが弱いかな。
それでも、恋という形さえ与えられなかったふたりの時間をいつくしむ気持ちに、しんみりしてしまった。

一番印象に残ったのは『失はれた物語』 
作者は、傷があったり、欠けている、あるいは不自由なものに対しての思い入れがとても強い気がする。
生きているのにそれを表す術がなかったら・・・そういう究極の状況で、いつの間にか大きくなった娘に
「おとうさん」と呼ばれたら・・・淡々と進む物語の中で、 この部分だけがとても心に残った。
乙一さんの、奇妙な持ち味が生かされた作品だと思う。
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2002年07月12日

GOTH リストカット事件


GOTH―リストカット事件

GOTH―リストカット事件

  • 作者: 乙一
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2002/07
  • メディア: 単行本


異常な事件や人間の持つ暗黒部分に惹かれる、僕とクラスメートの森野夜は、身近に起こる猟奇事件に興味を持ち追いかけるうち、事件に巻き込まれることになる、連作短編。

これまでのせつない系とは違って、ミステリーな部分に重点が置かれた物語が多いが、やはり親しい人間関係を築けず、表面的な付き合いしかできないという孤独な人々がたくさん出てくる。
僕と森野も、周りの人間とは便宜上の付き合いしかできない人間だというけれどこのふたり、嗜好や行動はかなり悪趣味だが、なかなかいいコンビになっていると思う。 
残酷なのに、そういう風にしかできない哀れとやるせなさを感じてしまった。 
そして、隠れサイコな兄を持った因縁か、まっとうな感性を持ち性格もいいのに、死体に縁のある僕の妹、桜。 唯一普通の人である彼女に、どこかほっとする。
ぐんと心を惹きつけるお話はなかったけれど、「普通」ではない人々の存在感は、乙一ならでは。
作者自身、そして私も、GOTHの部分をきっと持っているのだ。
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