
有頂天家族 二代目の帰朝 -
前作を読んだのはなんと7年半前だったので、帰朝する二代目とはどこの二代目?と思いつつ手にした本書。
ほぼ抜け落ちている事件や関係性やらを思い出しながら、楽しみました。
はるか英国より戻ってきたのは、赤玉先生の息子でした。
仲違いをしている親子がどうなることかと思いきや、当人そっちのけで狸と天狗、人間が入り乱れての大騒ぎ。
あっちで画策、こっちで暗躍、気炎を上げて反撃とあいかわらずのドタバタぶりですが、
下鴨一家それぞれの変化や成長が目覚ましい。
奥手の長男は煮え切らない状態から抜け出て(そのもだもだぶりも愉快でしたが)、次男は世捨て狸を廃業。
矢三郎は余計なことに首を突っ込んではた迷惑なのは相変わらずながら、海星との関係に変化がありそう。
と、どうやらあちこちでほのぼのと事が進んでいる気配です。
何にしても、海星がいじらしいね。
ところで早雲が、どうしてそこまで下鴨一家に敵意を抱くのかが不可解。
経緯が前作に描かれていたものか・・・忘れてしまいましたが。
総一郎に対する劣等感でもあったんでしょうかねぇ
気に入らぬものはバッサリ切り捨てて我が道を行く弁天の、プライドを打ち砕く事件もあります。
二代目もまた、素直に師に向き合えない屈折したものがあったのでしょう。
普段はただの偏屈老人と化している赤玉先生の、秘めたる師弟愛にやられました。
とかく人はやっかいなもの。
狸たちの心優しき阿呆ぶりを見習うべし。


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