2023年11月17日

 情景の殺人者

情景の殺人者 Scene Killer【電子書籍】[ 森博嗣 ] - 楽天Kobo電子書籍ストア
情景の殺人者 Scene Killer【電子書籍】[ 森博嗣 ] - 楽天Kobo電子書籍ストア

小川と加部谷の探偵仕事に殺人事件が関わってくる、いつの間にかシリーズとなった3作目。
事件そのものよりも、加部谷ちゃんの行く末を見守っているようなシリーズです。
しんしんと降り積む雪に散る赤、というイメージだけが妙に美しい。
不器用な加部谷ちゃんと対照的な雨宮がこれまたいい味。
西之園の名前が挙がって、懐かしかった。
posted by てまり at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 森 博嗣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月14日

 君が見たのは誰の夢?

君が見たのは誰の夢? Whose Dream Did You See? WWシリーズ (講談社タイガ) - 森博嗣
君が見たのは誰の夢? Whose Dream Did You See? WWシリーズ (講談社タイガ) - 森博嗣

新種のウイルスに感染したロジとグアトが、何者かに危害を加えられそうになったり、マガタシキとの直接会談が叶ったりと、相変わらず身の回りのあわただしい2人。
マガタシキが求め、グアトは理解が及ぶらしい共通思考というのがうまくイメージできず、ちょっともやもやする。
今回はロジが感情を露わにする場面が多く、痴話げんかなんぞもあってあらあらという感じなのだが、そこからつながる新展開。
この上ないリアルの今後が楽しみです。
posted by てまり at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 森 博嗣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月22日

 オメガ城の惨劇

オメガ城の惨劇 SAIKAWA Sohei’s Last Case (講談社ノベルス) - 森博嗣
オメガ城の惨劇 SAIKAWA Sohei’s Last Case (講談社ノベルス) - 森博嗣

ノンシリーズという位置づけでしたが、この副題でしょ。
どういうこと?期待はふくらみます。

しかしあの大物まで巻き込んだ孤島での殺人事件という大舞台、誰が何のために?とわくわくさせておいて、蓋を開けてみればきちんと着地するもあまりにも普遍的な動機。
これはもう、Vシリーズとかいろいろ読んできたファンへのサービス作品かと。
そういうことか!のお楽しみ満載でした。
posted by てまり at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 森 博嗣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月26日

 歌の終わりは海

歌の終わりは海 Song End Sea (講談社ノベルス) - 森博嗣
歌の終わりは海 Song End Sea (講談社ノベルス) - 森博嗣

Xシリーズかと思ったが、馬鹿と嘘同様シリーズ外との表記。

浮気調査の依頼を受けて監視していたのにいつの間にか死体が、というミステリ仕立てながら、
生きて死ぬこと、幸福を追求する自由について登場人物を使っての考察、ということなのだろう。
死はとても個人的なことなので、何を良しとしされるかの正解は無い。
そのときそのときで自分で選び取っていくしかない。
のだけれどとりあえず、加部谷ちゃんには幸せになってほしいのだよ。
posted by てまり at 00:00| Comment(0) | 森 博嗣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月27日

 馬鹿と嘘の弓

馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow (講談社ノベルス) - 森 博嗣
馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow (講談社ノベルス) - 森 博嗣

単発かと思ったら小川、加部谷の両人が登場したので、かなり以前に読んだXシリーズの続きに当たるのかも。
このままシリーズ化されるといいな。

物語の中心人物は、若く高知能なホームレスの柚原。
彼の理路整然とした思考は、我々がなんとなく持っている常識をはるかに超えていて、理解は及ばないまでも、そうなのかもしれないと目を開かせられる部分もある。
が、やはりどこか大切なパーツを取得し損ねて、その欠損を理論で埋めているような危うさを感じる。
存在することに意味を見いだせないほど、社会に絶望する人生だなんて。どれほどの孤独だろう。

だとしてもね、加部谷ちゃんが気の毒でならない。
たとえ振り払われても、優しさを差し出す加部谷ちゃんでいてほしいとは思うのだけど。
私も海月君が懐かしい。もう登場しないのかな。
なんだか読み終えてからもいろいろと考えてしまって、後を引きます。
posted by てまり at 00:00| Comment(0) | 森 博嗣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月14日

 幽霊を創出したのは誰か?

幽霊を創出したのは誰か? Who Created the Ghost? WWシリーズ (講談社タイガ) - 森博嗣
幽霊を創出したのは誰か? Who Created the Ghost? WWシリーズ (講談社タイガ) - 森博嗣

噂になっている幽霊を二人で見に行く、ことから始まる話。
毎回何かしらの戦闘に巻き込まれたりするので、今回はずいぶんと穏やかな印象。ロジもよく笑う。
二人の関係性が深まったということもあるだろうし、ロジが年を重ねたという変化もあるだろう。
変化は悪いことではないなと思う。というか思わずにやけちゃう変わりようだね。

今回は、幽霊について。
京極氏は幽霊を個人特定のできる怪異というようなことを言っていた気がする。
ここでの幽霊とは、バーチャルな人格とでもいうものか。
それは人間とは違うのか。ならば人間とは何か。生きているとはどういうことか。
対岸にあったバーチャルが、リアルに浸潤してきているような感覚。
グアトは何かを理解したようだった。
ぐるぐると深まっていく思考が楽しい。
posted by てまり at 00:00| Comment(0) | 森 博嗣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月25日

 神はいつ問われるのか?

神はいつ問われるのか? When Will God be Questioned? (講談社タイガ)
神はいつ問われるのか? When Will God be Questioned? (講談社タイガ)

暴走が懸念されるヴァーチャル空間へ送り込まれたグアトとロジ。
システムとの対話を目的とした潜入先で2人は、クマさんを抱えたアリスという少女に出会う。

ヴァーチャルという要素が入ってきて、ますます複雑なこの世界のありように振り回された。
人工知能が数万年先の未来を演算し、世界を構築し直す計画を立てている。
どんなに遠い未来でも、人が死なない世界なら他人事ではないわけで。
ヴァーチャルとリアルの違いは、ログオフできること、そこに管理者がいること。
ならばずっとヴァーチャルの世界にいる限り、リアルとの境目、生きていることとそうでないことの境目は、さらにリアルで生きていることの意味はあるんだろうか?と考えてしまう。
なんかしらんけど、怖いわーと思った。

と、頭をぐるぐるさせてくれる部分も楽しいのだが、クルマに夢中になったりルームサービスの手違いに「ぷんぷんに」なっているロジがかわいらしく、グアトとの冒険談も含め思わず頬が緩んでしまうことしばしば。でした。
posted by てまり at 00:00| Comment(0) | 森 博嗣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月20日

 人間のように泣いたのか?

人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly? (講談社タイガ)
人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly? (講談社タイガ)

子供が産めるようになる医療処置に関する研究発表について、ウォーカロンメーカや国同士の確執に巻き込まれたハギリ。
毎回命をおびやかされるような目に遭っていますが、今回も誘拐に脱出劇となかなか盛りだくさん。
何にしても、ウグイと二人での逃避行にニヤつきが止まりませんでした。

感情に支配される人間と、ルールや演算結果に厳格な人工知能。
ハギリたちの時代になっても、その未来はまだ模索中のようです。
新しい技術は次々と発見され発展するだろうし、利便性や幸福感のためにどんどん取り入れられていくだろう。
恐れという人間特有の感情は、暴走を防ぐために必要な要素なのかもしれない。

壮大な物語ようでいて、とても人間らしい結末に落ち付くところが心憎い。
もっと読んでいたかったなぁと思う最終巻でした。
posted by てまり at 00:00| Comment(0) | 森 博嗣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月18日

 女王の百年密室

女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN (新潮文庫)
女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN (新潮文庫)

10年以上前に読んで以来の再読。
Wシリーズ繋がりで読んだので、推理のあるミステリとして読んだ初読の時とは全く違うイメージ。
ミチルとロイディの道行はまるで『キノの旅』のようで初々しい。
再読とはいえびっくりするくらい何も憶えていなかったので、ルナティック・シティの仕組み、女王とマイカ・ジュク、王子の死、そしてミチルとクジ・アキラの関係が、こう繋がってくるのか!と、ある意味別の観点で興奮しました。
これを書いた時点で、この壮大なサーガを見すえていた?としたらすごいね。。。

たぶん読んでいない続編の方も、読んでみようと思います。
posted by てまり at 00:00| Comment(0) | 森 博嗣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月06日

 血か、死か、無か?

血か、死か、無か? Is It Blood, Death or Null? (講談社タイガ)
血か、死か、無か? Is It Blood, Death or Null? (講談社タイガ)

前半は、ハギリがエジプトの遺跡地下にある人工知能の解析に向かい、人工知能の勢力争いと人間社会との関係についてあれこれ思考するくだり。
それはそれで面白いのだけれど、後半の他シリーズとのリンクに興奮し、しかも見覚えはあるのにどういう繋がりだったかを忘れてしまったジレンマにうずうずしました。
早急に百年シリーズ、再読の必要ありです。

ハギリとウグイの、新密なのにバッサリ切り捨てる感じがたまりません。
終盤に向かうなか、どう落ち着くのか何も変わらないのか、気になるところです。
posted by てまり at 00:00| Comment(0) | 森 博嗣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする