2026年01月21日

 透明な螺旋

透明な螺旋 (文春文庫 ひ 13-14) - 東野 圭吾
透明な螺旋 (文春文庫 ひ 13-14) - 東野 圭吾

とっても久しぶりの東野さん、ガリレオシリーズが出ていたんですね。
といってもこれまでの湯川先生とは雰囲気が違い、物理学的要素はなし、彼自身の生い立ちや家族関係が色濃く反映される展開。
登場人物も着実に年を重ねている様子だし、引退も近いのかなぁ
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2022年09月13日

 沈黙のパレード

沈黙のパレード (文春文庫 ひ 13-13) - 東野 圭吾
沈黙のパレード (文春文庫 ひ 13-13) - 東野 圭吾

うかうかしていたら読み落としていた、ガリレオシリーズ第9作目。
もう次作も出ているのにと慌てて読むことに。

シリーズ前作での結末が、湯川にかなりの影響を与えたんだなと感じる。
動機のある容疑者多数が絞られていき、さらに二転三転する事件解決の過程もおもしろかったけれど、真実がわかればいいというだけでなく、罪ある者への思いやりというか優しさというか、そんな姿勢が好ましく思えた。
湯川先生、もうほぼ変わり者体質は感じられないね。
物理的要素も少なめで、心情心理に傾いているぶん、情緒的な一冊でした。
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2013年04月19日

虚像の道化師

虚像の道化師 ガリレオ 7 [ペーパーバック] / 東野 圭吾 (著); 文藝春秋 (刊)

ある宗教法人教祖の念の力が招いたという転落死事件『幻惑す』
会社内で連続して起こった幻聴による自死事件『心聴る』
作詞の盗作がらみで起こった殺人事件『偽装う』
小劇団の女優のアリバイ工作『演技る』

先に『禁断の魔術』を読んでしまったので、遠隔操作というか、手を触れずに人を動かすという手段が多くなったなぁという印象。
でも物理学的なトリック解明あってこその湯川先生という気もするし。
それはそうと、湯川先生と草薙さん、大学時代にバトミントンをされてたのねー
(以前にも出てきたのかもですが、まったく覚えがないので新鮮)
短編集が続くけれど、私はこのくらいがサクサク読めて好きかな。
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2013年01月19日

禁断の魔術

禁断の魔術
禁断の魔術 ガリレオ8 [単行本]

東野 圭吾 (著)

文藝春秋 (刊)



透視を特技とするホステスの事件『透視す』
戦力外通告を受けていたピッチャーの妻が謎の行動を取る『曲球る』
テレパシーで双子の姉に迫る危険を察知した妹の計略『念波る』
湯川に憧れ帝都大学への入学を果たした後輩が事件に関わる『猛射つ』

ガリレオシリーズだけは読もうかなぁと、久々の湯川先生。
謎を科学的考察から解明する手腕はあいかわらずだが、トリックを見抜くだけでなく、事件の背後にある事情や人となりにも踏み込む場面が多くなった気がする。
あまりに久しぶりなので、クールな湯川先生というイメージが膨らみすぎているのかもしれませんが。

中編の『念波る』が一番読み応えがあるけれど、以前にも似たような装置がなかった?あれは超音波でしたかね・・・まぁ遠隔操作できる装置という程度ながら、HOWがイメージできてしまうのはちょっと残念。
でも湯川先生の覚悟が見られるから、まあ良しかな。

『曲球る』、これが犯人捜し以外のところで面白い展開。
なかなかロマンチックで凝った一編でした。
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2010年08月30日

プラチナデータ


プラチナデータ

プラチナデータ

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2010/07
  • メディア: 単行本


犯罪防止の有効手段として、最終的には国が個人のDNAを管理する方向を示したDNA法案が国会で可決され、実績が上がったかに見えた。
しかしそんな中起こった連続殺人事件は、残されたDNAが検索システムに引っかからなかった。
解析職員の神楽はDNAによる管理推進者だが、自らも心の内に齟齬を抱えている。
システム開発者殺害現場から自分のDNAが見つかったことで、否応なくシステムと自分自身の謎を追うことになる。やがて彼が見つけたものは・・・という物語。

科学技術による理論的な答を求める者が、心の内には科学では解明しきれないものを抱える。
検索されないケース「NF13」の謎を追う過程は、従来のやり方で犯人を挙げようとする現場の刑事たちと、権力にひよる上層部との確執もからめて、おもしろい。
けれど肝心の「プラチナデータ」が期待外れ・・・え、そんなこと!?って感じですよ。
そしてそれが出てからは、ばたばたと種明かしして、なんとかきちんと納めましたという終わり方。
遺伝子と心の関係性を追求したいという神楽に、今回はアタリかと期待したんだけどなぁ・・・

方向性は違うのだけど、そういえばと思い出したのが『血の翳り』
迫力は比べるべくもなくですが。
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2009年05月19日

パラドックス13


パラドックス13

パラドックス13

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2009/04/15
  • メディア: 単行本



3月13日13時13分13秒からの13秒間。
『P−13現象』の影響を受け、未知の世界へ取り残された13人のサバイバル物語。

あっという間に読み終えてしまった。
最初、この13秒間に何が起きるかわからないとわくわくしながら読み始めたが、13人に何が起きたのか、なぜ彼らなのかということはすぐわかってしまった。
それならそれで、元の世界に戻れるのか、どうすれば戻れるのか、そういう展開を期待したのだが、サバイバルとそれにおける人間関係、しかも ほとんどが会話文だけで成り立っているような状態で・・・
改心する悪役、ヒーロー、ちょっといじけた準ヒーロー、母親、恋人・・・と役柄もありきたりで都合が良すぎる。
そもそも世界規模の驚異というスケールはまったく感じられないし、人類創生を語り出したあたりはもうね、陳腐。前から感じていたことだけど、東野さんって女の役割とかこだわりすぎ。

それでも東野さんは巧みなので、先が読めても突っ込みどころ満載でも、それなりにおもしろくは読める。そう思って読めば、まぁ悪くはないです。
だとしても「エンターテインメントの最高傑作!」という帯は、どうかと思うよ。
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2008年12月20日

ガリレオの苦悩

ガリレオの苦悩 [単行本] / 東野 圭吾 (著); 文藝春秋 (刊)

マンション転落事件の加害者と思われる人物のトリックをあばく「落下る」
車椅子生活をおくる元恩師の息子の死に向けられた疑惑「操縦る」
友人の経営するペンションでの密室事件「密室る」
ダウジング少女が示したものの真実「指標す」
悪魔の手を名のる男の湯川への挑戦「攪乱す」

内海薫の初登場となる編もあり、師弟関係のようなコンビが楽しい。
「操縦る」の、物理学的トリックが新鮮。
犯人がわかっていても崩せない?が氷解する爽快感がある。
やはりどちらかというとガリレオは、短篇の方がぴりっとして好きだな。
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2008年11月30日

聖女の救済

聖女の救済 [単行本] / 東野 圭吾 (著); 文藝春秋 (刊)

妻の留守中に夫が自宅で毒殺された。
妻の仕事の助手と特別な関係になっていた夫は、妻に離婚を切り出していたが、彼女には崩せないアリバイがあり、夫の毒殺方法も不明だった。
不可能犯罪に湯川が挑む、という長編。

犯人が残したわずかな痕跡を違和感としてかぎわける、内海。 
心情的に妻を疑いたくない草薙。
両刑事のバランスもよく、湯川の解明も鮮やかだった。
それしかない、けれどもありえない答には驚かされたが、ちらちらと気になっていた伏線が、そういうことだったのかーと腑に落ちた。 こういうのはうまいよね。実際。
それにしても今回、「救済」を断たれて被害者となった夫は、独りよがりで不愉快な人物だった。
妻の肩を持ちたくなる気持ちもあるけれど、その執念・・・
一年間、どんな思いで一緒にいたんだろうと思うと、それも怖いような気がする。

湯川の理論も、刑事の捜査手腕に支えられてのこと、というスタンスもいい。
やっぱり、ガリレオシリーズは好きだな。
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2007年08月22日

夜明けの街で

夜明けの街で [単行本] / 東野 圭吾 (著); 角川書店 (刊)

妻と幼い娘の3人で、それなりに幸せに暮らしてきた渡部が、思いがけなく派遣社員として入社してきた秋葉と親密になる。
渡部の家族に気づかう秋葉のいじらしさにほだされ、離婚さえ考え始めた男だったが、秋葉にある事件の疑いがかかっていることを知り、 同時に渡部との付き合いをおおっぴらにし始めた秋葉に、とまどいを覚える。

事件の時効を気にする秋葉は、犯人なのか?事件の真相は?というミステリな部分を絡めつつ、大筋は、家庭でも外でも、男として意識されなくなった40前男が、恋に有頂天になる経緯と結末の物語。
渡部に投影されている夫であり父でもある男の、あまりに自分勝手で女性蔑視(しかも、バカにしているとさえ気づいていない)な感じが、とても不快だった。
ダメ男と悪女というパターンを描きたかったのか?にしても、ミステリの点でも中途半端だったし・・・番外編にいたっては愚痴でしかないし。
作品としては、そう悪くないんだと思う。ただ、好きにはなれない。

手馴れているからすらすらと読めてしまうけれど、これが『東野圭吾の新境地にして最高傑作』だというなら、もう読まなくてもいいなぁ
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2006年08月30日

赤い指


赤い指

赤い指

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/07/25
  • メディア: 単行本


子どもが犯罪をおかした家族の物語。
自らの保身のため、いっさいの面倒ごとから逃げ続けてきた父親、エネルギーのはけ口を息子だけに向け溺愛する母親、 そしてそうなるべくして育った自分のことしか考えられない息子。
「どこにでもある家庭を襲った・・・」とあるけど、冗談じゃない。
これは家庭として機能していない特殊な家庭だからこそ起こったことだ。と、思いたい。
しかしよくもまぁこれだけ、どうしようもない不快な人が描けるよね。
弱い立場の祖母にしても、その感は否めない。
一応、刑事がこの家族を追いつめていく心理劇みたいな部分もあるんだけど、たとえ事件が解決しても、残された家族に希望が見えない。こういうのはどうもね・・・
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