
プラチナデータ
- 作者: 東野 圭吾
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2010/07
- メディア: 単行本
犯罪防止の有効手段として、最終的には国が個人のDNAを管理する方向を示したDNA法案が国会で可決され、実績が上がったかに見えた。
しかしそんな中起こった連続殺人事件は、残されたDNAが検索システムに引っかからなかった。
解析職員の神楽はDNAによる管理推進者だが、自らも心の内に齟齬を抱えている。
システム開発者殺害現場から自分のDNAが見つかったことで、否応なくシステムと自分自身の謎を追うことになる。やがて彼が見つけたものは・・・という物語。
科学技術による理論的な答を求める者が、心の内には科学では解明しきれないものを抱える。
検索されないケース「NF13」の謎を追う過程は、従来のやり方で犯人を挙げようとする現場の刑事たちと、権力にひよる上層部との確執もからめて、おもしろい。
けれど肝心の「プラチナデータ」が期待外れ・・・え、そんなこと!?って感じですよ。
そしてそれが出てからは、ばたばたと種明かしして、なんとかきちんと納めましたという終わり方。
遺伝子と心の関係性を追求したいという神楽に、今回はアタリかと期待したんだけどなぁ・・・
方向性は違うのだけど、そういえばと思い出したのが『血の翳り』
迫力は比べるべくもなくですが。