
病葉草紙 (文春e-book) - 京極 夏彦
とある長屋で起こる様々なできごとを、店子の本草学者が虫の仕業として真相を見抜く、いわゆる安楽探偵ものでした。
探偵役の本草学者・棠庵は、前巷説にも登場していた人のようですが、時代的には前巷説より40年近くさかのぼる物語。
探偵が棠庵先生なら、差配の藤介がワトソンといったところ。
答えが妖怪ではなく虫の仕業というのが目新しいけれど、無いものに名前を付けて対処するという点は、妖怪同様の知恵なのでしょう。
起きる事件は意外と重たい内容だったりもしますが、何しろ飛び交う掛け合いが軽快で、落語を見ているような楽しさでした。
藤介も最後にはが思いがけない活躍ぶりでしたが、どうでしょう、私はむしろぼんくらのままでいてくれた方が…と思わなくもない結末でした。
まだ若い棠庵の揺らぎが見えたのは、良かったのかもしれません。
新しいシリーズとして続いて欲しいなぁ










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