
中野のお父さんは謎を解くか
『小説文宝』の編集者・美希の父は、古書店巡りが趣味の高校国語教師。
美希が仕事上、日常で解けない謎にぶつかると、それを土産話に『コタツ探偵』に知恵を借りに行く、中野のお父さん続編。
お父さんの体調に不安材料が見つかるあたりがちょっと心配だけれど、娘が好物の謎を携えて顔を出してくれるとなれば、頭も口もつるつると回ります。
実在作家にまつわる裏話や因縁は深すぎて、ちょっと置いて行かれるほどですが、それだけお父さん、ひいては作者ご自身にとって興味を惹かれることだったのでしょう。
翻訳の妙や当て逃げの意外な犯人といった軽めの謎解きも、鮮やか。
年を重ねた親子でこんな会話ができたら、楽しいだろうなぁ
本の読み方はそれぞれでひとつの正解はない、それが本の値打ちだ、と。
読み取り方に正解を求める国語に反発し、『100万回生きたねこ』にどうしても感動できなかった身としては、許された思いのひとコマも。
まだまだ読むべき本があると思い、どれだけの本が読めるだろうかとも思う。
お父さんの探偵ぶりはもちろんですが、美希自身のプライベートにも変化が期待できそうで楽しみです。






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