2022年09月11日

 人間じゃない 〈完全版〉

人間じゃない 〈完全版〉 (講談社文庫) - 綾辻行人
人間じゃない 〈完全版〉 (講談社文庫) - 綾辻行人

単行本に「仮題・ぬえの密室」を加えた完全版。
様々なシリーズの後日譚や番外編ながら、単発としても楽しめる短編集。

読者への挑戦とか、新本格という言葉が出始めた頃のことなど、懐かしい印象も。
単行本は既読のため、内容はほぼ忘れていてもここぞという衝撃ラストだけは覚えているので、自分の中でネタ晴らしをされて残念だった。
追録されたのは、謎解きのようで実はミステリ界面々の交流がのぞき見える、ファンサービスな一編。
著者リストによるとまだ未読もあるようなので、楽しみです。
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2020年12月02日

 Another 2001

Another 2001 Another (角川書店単行本) - 綾辻 行人
Another 2001 Another (角川書店単行本) - 綾辻 行人

エピソードSで登場した想が、3年3組の災厄を経験することになる物語。
といっても本編はともかく、エピソードSの記憶が・・・さほど問題なく読めましたが。
そして重い!としか言えない厚さですが、さくさく読み進めてあっという間でした。

本作は、システムもわかっているし死者が誰かもわかったうえで進むので、前作とは違った先行きの不穏さが感じられハラハラ。
千曳さんは巻き込まれたほしくなかったなぁ。
じわじわと起こるはずのない事が起きて、誰もが追い詰められていく課程は、かなりの緊張感でした。
そして死者と断じられた人も、死者を廃する覚悟を持つ人も、その心中を思うとやりきれない。
さてそして収束した中で気になるのは、希羽ちゃんだよね。
続編に繋がっていくんでしょうか。最終巻予定とのことで寂しくもあるけれど、待ち遠しい。


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2017年04月04日

 人間じゃない

人間じゃない 綾辻行人未収録作品集 -
人間じゃない 綾辻行人未収録作品集 -

作家デビュー30周年ということで、文字通り単行本に未収録の集めて編まれた作品集。
装丁もゴージャスです。
館シリーズの後日潭をはじめ、犯人当て、幻想譚、ホラー物と様々に展開する既刊の番外編の詰め合わせでしたが、本家の内容も概要もすっかり忘れてしまっているので、ふつうに短編中編として楽しみました。

表題でもある「人間じゃない」が一番好みかなぁと思いつつはたと気づけば、本家の「フリークス」が、まさかの未読でした。
まだ読んだことのない作品が読めるなんて〜
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2013年08月25日

Another エピソードS

Another エピソード S (単行本) [単行本] / 綾辻 行人 (著); 角川書店 (刊)

その年の災厄が終わった九月、見崎鳴が語った榊原恒一の知らない一週間のできごと。
鳴は家族と行った海辺の別荘で、自分の死体を捜し続けている賢木という青年の「幽霊」と出会う。

Anoter本編のような恐ろしさはなく、切なささえあるミステリ路線の番外編。
でも背後には災厄の影がひそんでいる。
逃れられたはずの人たちにも深い闇と懊悩を残し、ひいては「幽霊」さえ生み出す。
あのファイルだけ、なぜ見逃されているんだろう。あらためてそこが不思議なんだよね。
初恋の人が思い出せないのに、そのときの気持ちだけが残ってしまうなんて、切ないなぁ
ともあれ鳴ちゃん、みごとな名探偵ぶりでした。

初恋の相手の名前がわかったこと。
彼の住所が、よりによって夜見山であること。
こういうほのめかしが、たまりません。
続く物語への期待も高まります。早く形になってくれますように!
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2010年01月27日

京都魔界地図


京都魔界地図

京都魔界地図

  • 作者: 綾辻 行人
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2009/10/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


綾辻行人・京都魔界倶楽部編。
短編『深泥丘三地蔵』のおまけがうれしい、京都いわくつき名所案内。
コワイもの好きにはたまらん魅力です。
あちこち訪ねて回りたいけれど、近くて遠い京都なり・・・
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2009年12月13日

Another

Another [単行本] / 綾辻 行人 (著); 角川書店(角川グループパブリッシング) (刊)
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2008年06月22日

時計館の殺人

時計館の殺人 (講談社文庫) [文庫] / 綾辻 行人 (著); 皆川 博子 (解説); 講談社 (刊)

10年前に死んだ少女の幽霊が出るという噂の館で行われる降霊会に、江南孝明も雑誌取材のため同行することになった。
しかし、W**大学超常現象研究会のメンバーをはじめ、館に閉じ込められた一行に惨劇が襲いかかる。
そして三年ぶりに再会した江南の後を追い、中村青司が設計したというその館を訪れた鹿谷門美は、館に関わる事件の真相解明に乗り出す。

巨大な針のない時計塔と、膨大な時計コレクションを抱き、先代当主が最愛の娘のために建てたといわれる館、時計館。
館に関わる古い記憶を持つメンバーを見舞う、連続殺人。
深いところで関わり合う、不可解な館の謎と事件の謎が、思いがけない結末を導き出す。
これは普通に伏線をたどって謎を追う推理物とは、ちょっと違うかもしれない。
トリックも壮大で、最後の最後までじりじりと楽しめたが、謎は解かれ忌まわしい仕掛けは瓦解しても、やりきれない思いがそこいらにたゆたっているような・・・
まぁそれぞれに割り振られた役があるわけですが、館の子どもたちがあまりに気の毒でねー
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2008年06月19日

霧越邸殺人事件

霧越邸殺人事件 (新潮文庫) [文庫] / 綾辻 行人 (著); 新潮社 (刊)

吹雪に迷った山中で出会った洋館「霧越邸」に足を踏み入れた8人の劇団員たち。
通行も通信手段も断たれ、主人が姿を見せない奇妙な豪邸に滞在するうち、メンバーが次々と何者かに殺害されていく。

吹雪の山荘・・・まさにミステリの王道。
そこへ、童謡をなぞった見立て殺人、初めての訪問にも関わらず、あちこちにメンバーの名前と符合する箇所のある奇妙な館、いるはずのない人物の影・・・という怪しげな小道具をからめ、収束に向かって盛り上がっていくわけです。
なぜ今ここで?という大きな謎がきれいに解かれたので、そこは良し。
幻想的要素も良いんだけれど、どうも今ひとつ大味な印象が残る。
???の人物が登場するあたりから、急にばたばたっとまとめられてしまったような感じ。
先に「暗黒館」を読んじゃったからなぁ・・・
どうしてもインパクトや完成度を比べてしまうぶん、損かも
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2008年06月11日

人形館の殺人

人形館の殺人 (講談社文庫) [文庫] / 綾辻 行人 (著); 太田 忠司 (解説); 講談社 (刊)

母の死後、母の妹に預けられた6歳の頃より音信普通だった父が自死し、飛龍想一は、父が住んでいた京都へ育ての母とともに移って来たが、 賃貸アパートとして解放されている離れの「緑影荘」には、あちこちに父の作ったマネキンが置かれ、異様な風景をかもしていた。
その人形の館で生活し始めた想一がやがて、自分に向けられる何者かの悪意に気づくころ、近所では子供の殺害事件が連続して起きていた。

他とはちょっとカラーの違う館もの、ということで再読に際し、かなり印象に残っていた部分が多かった作品。
正体不明者の意識、不完全なマネキン人形の群れ、猫の死体・・・などなどグロテスクな要素がかなり前面に出て、謎解きより物語要素の多いものだった。
でもきっちり構築されてるんだよね。
小さかった子を叔母に預けたままにしていた父の真意がわかるくだりなど、ミステリかつ情緒的。
「本格は雰囲気」だそうなので、こういうのも良いかと。
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2008年06月10日

迷路館の殺人

迷路館の殺人 (講談社文庫) [文庫] / 綾辻 行人 (著); 相澤 啓三 (解説); 講談社 (刊)

島田が手にした、鹿谷門実の実体験を元にしたという著書『迷路館の殺人』
プロローグとエピローグで挟み込んだ『迷路館の殺人』の作中、また4つの作品が・・・という入れ子式で、しかもそれぞれに逆転を伴うしかけと伏線、緻密な計算が仕込まれている。

なんて凝った作り!でも楽しかった。
暗黒館を省く、今までの館もの3作中では、これが一番おもしろかった。
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