2024年07月17日

 ひ

ひ - 井上 奈奈
ひ - 井上 奈奈

迫力ある表紙絵に惹かれて。

火によって人と動物が分かたれる世界がはじまる、神話のようなお話。
世界に境界線が無かった最後の日、というのが印象的でした。
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2024年06月19日

 ゆうやけにとけていく

ゆうやけにとけていく - ザ・キャビンカンパニー
ゆうやけにとけていく - ザ・キャビンカンパニー

一日が無事に終わる麦畑、あと少しの時間を惜しんで遊びつくす公園、お迎えの母さんの手や、ひとりぼっちの靴にも。
安らぎと温かさ、少しの寂しさや痛みにも、まぶしいほどの金色から紫へ向かうあらゆるグラデーションで、夕焼けは降り注ぐ。
やがて訪れる闇が怖くないよう、すべての生き物を包み込むように。
迫力ある絵柄ながら、どこか懐かしい。

照りつける夕日を顔いっぱいに浴びて立ち尽くしていた、子どもの頃を思い出しました。
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2022年12月15日

 橋の上で

橋の上で - 湯本 香樹実, 酒井 駒子
橋の上で - 湯本 香樹実, 酒井 駒子

橋の上で川の流れを見ている少年。
隣に立ったおじさんが、みずうみの話をする。
耳をふさぐとみえてくる、じぶんだけのみずうみ。
むずかしいなと思いながら、モノクロームな絵と話を追っていく。

ふいに差し込まれた鮮やかな見開き。
少年の心を映すその情景をみたらふいに、ぐうっと何かがこみあげて、気が付けばぼろぼろと。
私は何を思い出し、どこを掴まれたのか。
私だけのみずうみ、形は違うけれどそういったものに、私も救われてきたのではなかったか。
立ち向かうばかりが術じゃない。
誰にも壊せない大切な場所で、やりすごす。
それでもいいんだと、伝えてくれる絵本です。
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2022年09月06日

 こっそりどこかに

こっそりどこかに - 軽部 武宏
こっそりどこかに - 軽部 武宏

落とし物を拾いに夕暮れの町へ駆け出す、黄色いレインコートのこども。
空はこわいほどきれいなピンクから夜の色へ、そして地上は見る間に闇に飲み込まれていく。
早く早くと急くほどに、あるはずのないものがここにもあそこにも見えてしまう。

こうだったら怖いなと思うものばかり。
むしろ大人の方がぞっとするかもしれません。
個人的には、ようやく落とし物を見つけた場面の触覚!が一番嫌でした。
そして最後にはさらにぞくっとくる仕掛け。
あの並走していたバケツ男の方が、本当は本体?と想像したり。
怖いけれど不思議さが後を引いて、何度も読み返したくなります。
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2022年03月17日

 いつか あなたを わすれても

いつか あなたを わすれても - 桜木 紫乃, オザワ ミカ
いつか あなたを わすれても - 桜木 紫乃, オザワ ミカ

認知症の祖母と母、そして自分とのことを思い語る女の子の絵本。

忘れてしまうことは、大切な人たちとの別れを悲しんだり怖がったりしなくてすむための、順番。
たとえ忘れられてしまっても、その人との間にあったことは無くならないから大丈夫。
そしていつかは忘れてしまうことだからこそ、今この時を大切に。
というメッセージはとてもすんなり胸に落ちてきました。

でも私は、少しずつ自分の手元から巣立っていく娘にやきもちを焼いたりしないし、そういう気持ちはわからない。
それに母に忘れられたらきっと、悲しくはなくてもとても寂しいと思う。
男だ女だとか、自分で自分を守れるのが女の人つまり大人だとか、
娘にこういう言い方はしたくないなぁと思うところも。

それでも、自分の言葉でこどもに思いを伝えられるのはすてきだなと思う。
どんなにできることをやったつもりでも、看取りには後悔が残る。
それまでの長い準備期間だと思えば、忘れられるのも悪くないのかもね。
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2021年10月16日

 おしらさま

おしらさま (京極夏彦のえほん遠野物語 第二期) - 京極 夏彦, 伊野 孝行, 柳田 国男
おしらさま (京極夏彦のえほん遠野物語 第二期) - 京極 夏彦, 伊野 孝行, 柳田 国男

おしらさま=養蚕の神様と思っていたら、それだけでなく眼や子供、狩りの神でもあるという。
そもそもの縁起が異種婚姻で、家それぞれのおしらさまが居て、祀っていればご利益があるとも限らないのに罰は絶大という、なかなか興味深い神様だった。
畏れながらも、くらしのよりどころとなる存在なのでしょう。
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2021年09月02日

 おいぬさま

おいぬさま (京極夏彦のえほん遠野物語 第二期) - 京極 夏彦, 中野 真典, 柳田 国男
おいぬさま (京極夏彦のえほん遠野物語 第二期) - 京極 夏彦, 中野 真典, 柳田 国男

お犬様というのは狼のことだそうだ。
大きくて賢く火も恐れないお犬様の大群。
恐ろしくて畏れられてもいたのだろう様子が、迫力のある絵で迫ってくる。
秋の終わりに北へ向かって以来、遠野にはいなくなったお犬様。
彼らはどうして、どこへ向かったのだろう。
気になるしまい方がこれまた民話らしくて楽しい一冊。
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2021年08月14日

 かっぱ

かっぱ (えほん遠野物語) - 京極夏彦, 北原明日香, 柳田国男
かっぱ (えほん遠野物語) - 京極夏彦, 北原明日香, 柳田国男

遠野のかっぱの顔は赤いのだという。なのでちょっと怖い。
木の陰から遊ぶ子を見ていたり、悪さを見つけられてよそへ行ったり、人と子をなしたり。
さて河童とは何だったのかと思わせられる、不思議な物語。
山と川の美しい景色の中に、季節の虫や草花を見つけるのも楽しい。
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2021年08月05日

 ざしきわらし

ざしきわらし (えほん遠野物語) - 京極夏彦, 柳田国男, 町田尚子
ざしきわらし (えほん遠野物語) - 京極夏彦, 柳田国男, 町田尚子

座敷わらしがいる家は栄え、出ていくと廃れるという。
その姿はかわいらしい幼子ながら、目にはぞくりとするこわさと美しさ。

のどかに広がる田畑には、不穏な気配ただようカラスの群れ。
古い日本家屋に差し込む光と影が、その家の盛衰を物語る。
座敷わらしは去ったのではなく、見限ったのだと知る。
知っているようでよくは知らなかった、そんな遠野の物語。
語りも良いが、何より絵がすばらしい。
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2015年08月03日

 たべもんどう

たべもんどう -
たべもんどう -

きゅうり、コロッケ、とんかつ・・・妙にリアルなたべもの人たちが、間違いさがしや早口言葉といった問題を出してきます。
答をさぐるのも楽しいけれど、それより何より絵のインパクトが強烈!
ユニークでちょっとシュールな世界です。
ながいもは笑えちゃうけどね。
かぶ・・・怖くないですか?ぶり丸かぶりですよ。野菜なのに。
思わず目が釘付けになりました。
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