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2025年11月05日
学校の怪談じゃ、ものたりない?
学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖 (角川文庫) - 澤村伊智, 内藤 了, 梨, 伴名 練, 藤 ダリオ
『イオ』 梨
『CHURCH−恐界−』 内藤了
『サイコロあそび』 藤ダリオ
『押し入れの宇宙飛行士』 伴名練
『しゃぐらどりの娘』 澤村伊智
SF風味もあり、全体的にホラー度低めで読みやすい中、やはり『しゃぐらどりの娘』が大変好み。
倒れてもやられても誰かが立ち向かう、映像的な感じが後を引く。
切ない結末でベクトルの違う怖さだった『押し入れの宇宙飛行士』も良かった。
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2025年10月19日
いい人すぎるよ図鑑
いい人すぎるよ図鑑 - 明円 卓, 佐々木 日菜, 真子 千絵美
日常にひそむいい人を発見する図鑑、だそうです。
良かれと思ってしたことが迷惑がられたり、とかく他者との関りには難しい部分もありますが、臆することはないと思わせてくれます。
人に優しく、思いやりを持って、自分も大切に。
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2025年09月25日
令和最恐ホラーセレクション クラガリ
令和最恐ホラーセレクション クラガリ (文春文庫) - 背筋, 澤村 伊智, 梨, コウイチ, はやせやすひろ✕クダマツヒロシ, 栗原 ちひろ
『オシャレ大好き』 背筋
『鶏』 澤村伊智
『金曜日のミッドナイト』 コウイチ
『警察が認めた〈最恐心霊物件〉』 はやせやすひろ・クダマツヒロシ
『余った家』 栗原ちひろ
『恐怖症店』 梨
ストレートな恐怖というよりも、最悪の結末に否応なく向かわせられていく人たちを、予感と共に見守るしかないような、じわじわと怖さに絡めとられていく一冊。
『オシャレ大好き』と『鶏』が特に好みだが、『余った家』のいわゆる話の通じない人の不気味さと恐ろしさは、この上ない。
怪談師の実話系も好きです。
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2025年02月09日
有栖川有栖に捧げる七つの謎
有栖川有栖に捧げる七つの謎 (文春文庫) - 一穂 ミチ, 今村 昌弘, 白井 智之, 青崎 有吾, 阿津川 辰海, 織守 きょうや, 夕木 春央
『縄、綱、ロープ』 青崎有吾
『クローズド・クローズ』 一穂ミチ
『火村英生に捧げる怪談』 織守きょうや
『ブラックミラー』 白井智之
『有栖川有栖嫌いの謎』 夕木春央
『山伏地蔵坊の狼狽』 阿津川辰海
『型取られた死体は語る』 今村昌弘
文字通り、有栖川有栖への敬意と賛辞を込めたアンソロジー。
一線で活躍するミステリ作家たちも、読者として有栖川有栖が好きなんだなあと微笑ましく、気合の入った展開が楽しめました。
ちょっとイメージが違うけれど若々しい火村も、お久しぶりの学生アリスも、こんなところにあの人がの作品も、どれも思わず頬が緩んでしまう。
あえての一篇なら青崎作品かなぁ
有栖川氏によるあとがきも含めて、贅沢なアンソロジーでした。
自身も有栖川作品はほぼ既読のはずですが、古い作品はほぼ忘れているし、『ブラックミラー』再読したくなりました。
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2024年11月22日
潰える
潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー (角川ホラー文庫) - 澤村伊智, 阿泉 来堂, 鈴木 光司, 原 浩, 一穂 ミチ, 小野 不由美
『ココノエ南新町店の真実』 澤村伊智
『ニンゲン柱』 阿泉来堂
『魂の飛翔』 鈴木光司
『828の1』 原浩
『にえたかどうだか』 一穂ミチ
『風来たりて』 小野不由美
最恐の書き下ろしアンソロジーと銘打たれた本書は、壊れるでも崩れるでもなく、潰える。
このタイトルそのものが怖いアンソロジーは、想像しうる一番嫌な方向へ引きずられていくようなゾクゾクと怖い作品が多く、大変楽しませてもらいました。
狂気すれすれの澤村作品、かるかや編の小野作品は好み通り。
一穂さんの「にえたかどうだか」は怖さと切なさの塩梅が良く、原さんの「828の1」は、追いかけ畳みかけてくる点で最怖。
気になっていた「やまのめの六人」も早く読みたいところです。
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2024年08月05日
廃墟サンクチュアリ
廃墟サンクチュアリ - 三五 繭夢
忘れられ、崩れ朽ちていく美しさに惹かれるので、想像していたのとは少し違ったかなという印象ではありました。
紙に印刷することで、写真家が感じたものがそのまま、表現されていないのかもしれませんが。
一番好きだったのは、全体にさびがまわり、鉄板止めの鋲が模様のように浮き出たバス。
風雨にさらされて朽ち、植物に飲み込まれ、やがて〇〇交通の文字も読み取れなくなっていくのでしょう。
建物や場所として生きていた頃の痕跡は、初めて出会ったとは思えない、懐かしさとわびしさを連れてくる。
すべてが移り変わっていくという真実に、否応なく向き合わせられるからなのか。
矩形に切り取られた空を見上げるアングルも好き。
変わりゆくその場に臨場しているような、行き過ぎた時間を感じられるような気がするからかもしれません。
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2024年06月11日
日本の路地
日本の路地 - パイ インターナショナル
日本各地の様々な路地を集めた写真集。
鞆の浦は子供の頃海水浴に出かけた地だし、京都には何年か住んだことがある。郡上八幡や長野は両親の里に向かう途中の地。
ああいいなと憧れにも似た気持ちになったり、懐かしく思い出したりした。
同じ路地でも、季節や天気によって別の顔を見せてくれるが、人工物の気配が少ない素朴な路地に惹かれる。
そばに疎水や武骨な小橋があったりすると、なお良い。
陽が落ちた裏路地に、ほのかな明かりと夕餉の匂い、片付け忘れたおもちゃなど転がっているのも風情がある。
路地を抜けた先に海が見えたりすると、心はもう少女に戻ってしまう。
古い記憶を連れてくる、すてきな写真集でした。
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2024年05月19日
八つの恐怖の物語
ジャンル特化型 ホラーの扉: 八つの恐怖の物語 (14歳の世渡り術) - 株式会社闇, 澤村 伊智, 芦花 公園, 平山 夢明, 雨穴, 五味 弘文, 瀬名 秀明, 田中 俊行, 梨
作家陣が好み、もしくは気になることから手にしたアンソロジー。
ジャンル別に描かれたホラー作品を解説することで、怖いと敬遠するより興味から入ってもらおうという入門書のようでした。
普段、雰囲気で読んでいる作品が仕分けされ、解説され、言われてみればそうだなぁと腑に落ちたりと、また違った面白さがありました。
気になっていた梨さん、こういう話を書かれるのか。そしてNothingさん、だったのですね。
そもそものシリーズが14歳の〜とありますが、それぞれの作品自体にティーン向けの軽さはなく、読み応えあり。
楽しめました。
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2024年05月02日
時ひらく
時ひらく (文春文庫 ひ 13-51) - 辻村 深月, 伊坂 幸太郎, 阿川 佐和子, 恩田 陸, 柚木 麻子, 東野 圭吾
創業350周年だという三越デパートを舞台にしたアンソロジー。
残念ながら三越にはご縁がないのですが、様々な噂や来歴、三越と言えばのあれこれが楽しく、幼いころ行った、ふるさとの天満屋での食堂や屋上遊園地を懐かしく思い出しました。
いずれもデパートに息づく年月に思いを寄せた物語でしたが、特に辻村さん、さすがにぐっと心を鷲掴みにされましたよ。
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2024年04月17日
禁断の罠
禁断の罠 (文春文庫) - 米澤 穂信, 新川 帆立, 結城 真一郎, 斜線堂 有紀, 中山 七里, 有栖川 有栖
『ヤツデの一家』 新川帆立
『大代行時代』 結城真一郎
『妻貝朋希を誰も知らない』 斜線堂有紀
『供米』 米澤穂信
『ハングマン−雛鵜−』 中山七里
『ミステリ作家とその弟子』 有栖川有栖著
粒ぞろいのミステリアンソロジー6編。
事件周辺の人物それぞれのインタビューから、当初のイメージとは別の事件が形作られていく『妻貝朋希〜』、情念が想像を超えてくる『供米』が特に好みでした。
中山作品はシリーズ物らしい。面白かったので既刊を探そうと思う。
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