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2026年01月15日
成瀬は都を駆け抜ける
成瀬は都を駆け抜ける (「成瀬」シリーズ) - 宮島未奈
シリーズの最初は、自分を貫く元気な女の子に拍手喝采!というほれ込み方でした。
そして大学生になった彼女は変化しつつも自らをさらに開花させ、登場人物どころか読み手さえも、幸せの渦に巻き込んでいくのです。
母が素敵。
家族にしろ友人にしろ、その人を丸ごとそのまま受け入れてくれる存在が何より大切なんだなぁと改めて感じました。
まだまだ成長していくだろう彼女を想像すると、こちらも力づけられる気がします。楽しかった!
posted by てまり at 00:00|
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【マ行作家】 その他
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2025年06月04日
冷たい骨に化粧
冷たい骨に化粧 - 丸木文華
BLやシナリオを手掛ける作家さんなのだそう。
粘着質で不穏、しかも虚実が反転する愛憎劇9編だったが、くだけた感じで読みやすかった。
やっぱりねときれいなオチの『あやか』、郷愁とほのかな温かみが印象的だった最終話『赤い傘』が好み。
posted by てまり at 01:04|
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2023年11月26日
夜明けのはざま
夜明けのはざま (一般書 442) [ 町田 そのこ ] - 楽天ブックス
泣かずに町田そのこを読み切れたことがない。
感情移入しすぎるせいか、突き放して感想を残すこともできなくて、町田作品はいつも読みっぱなし。
だから今回はがんばってみた。
家族葬専門の葬儀社を軸に、そこに関わる人たちの、仕事や家族観、生きて死ぬことへの様々な思いが交錯する物語。
家族だとて、結婚したとて価値観が違うことはありがちだが、妻や女性を対等の人と思わない夫や家族がリアルすぎて、とても嫌でした。
話の通じない関係、でもそれなりにやり過ごせてしまう。
日常で戦い続けることは難しいから、それを良し悪しとは決めつけられない。
そんな中、佐久間の葛藤が一番印象的でした。
失うものの大きさと痛みを知っていてもなお、自分を貫く強さ。
思い通りになることなんて少ないし、帳尻も合うとは限らない。
それでもいつか迎える死には敬虔に、今は少しばかりの勇気で歩んでいこうとする彼女たちに、強い共感を覚えました。
posted by てまり at 00:00|
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2023年11月07日
百鬼園事件帖
百鬼園事件帖 (角川書店単行本) - 三上 延
大学生の甘木とひょんなことから親しくなったドイツ語教授・内田が遭遇する怪異譚。
事件帖のタイトルながらミステリという感じではなく、不可解で少しこわい、幻想的な物語でした。
内田百閧ノは『冥途』と『ノラや』からの印象しかなかったので、夏目漱石や芥川との交流があったり、偏屈と言われながら情に厚い人柄でもあったりと、新に知る百闡怩ノも興味をひかれました。
最終話『春の日』の、抒情的な味わいも好み。
posted by てまり at 12:46|
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2023年09月15日
異職怪談
異職怪談 - 正木信太郎, しのはら史絵
できるだけ珍しい職業の人からの体験を集めた怪談集。
怪談が多そうな神職や人の生死に関わる職種はもとより、伝書鳩ブリーダーやゴルフボールダイバーといった変わり種が多く、職務内容自体も面白かった。
鮨屋とシューフィッターの話が嫌な怖さ、元養蚕家の時代と因果を思わせる話も印象的。
末尾の、「なかったものがある」か「あったものがなくなる」という解釈にも、なるほどーの思いでした。
posted by てまり at 00:00|
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2023年08月02日
成瀬は天下を取りにいく
成瀬は天下を取りにいく - 宮島未奈
誰にどう思われようが、陰で笑われていようが、自分が興味を持ったことはとことん、気が済むまでやってみる。
普通に考えてだとか常識的にだとか、そんな心の枷を成瀬あかりはやすやすと越えていく。
なんて胸がすくような、ときめきに満ちた生き方だろう。
のびのびとわが道を進めたのは、島崎の存在も大きかったんだろうね。
このふたりの距離感も、すごくいいなあと思えた。
いずれ天下も取れそうな、成瀬のゆく先を見てみたい。
posted by てまり at 00:00|
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2023年02月16日
あの日、君は何をした
あの日、君は何をした (小学館文庫) - まさきとしか
どこで目にとめたものか、初めて読む作家さんでした。
最後まで明かされない謎に引っ張られ、一気に読んでしまった。
依存する母、支配する母、無関心な母、子離れできない母・・・様々な母親像。
対する父親像がとても希薄なので、時にはなりふり構わず自分の思いだけで突っ走る母親のいびつさが、怖いほどに感じられました。
15年の年月をまたいで入り組んだ人と謎は、読みごたえあり。
ただ、事故死した少年の造形だけがどうしてもしっくりこなくて・・・そうだったのかーとすっきりできない感じです。
好みの問題でしょうね。
posted by てまり at 00:00|
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2022年10月17日
遺書
遺書 - 松本人志
芸人さんが「ものすごく影響を受けた」という話を立て続けに聞いた(もしくは読んだ)ので、そういえば読んでいなかったなと30年ほど前のまっちゃんに会ってきました。
とがってるなぁ・・・でもこの自信、自分を信じる気持ちが人を動かすのはわかるような気がするな。
もちろん年齢を重ね、成功も手にし、守るものが増えた今と当時とでは違う部分も多々あるだろうけれど、根っこのところは変わらないように思う。
彼はやはり一種の天才なのだ。
posted by てまり at 00:00|
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2022年07月27日
信州怪談 鬼哭編
信州怪談 鬼哭編 (竹書房怪談文庫 HO 545) - 丸山 政也
ご当地怪談シリーズ。信州版2冊目らしい。
どこでも起こりうる実話の中に、山や自然に対する畏れにまつわる話が点在する。
いかにも山に囲まれた土地柄らしい。
怪異を回避した話が面白かった。
民話や明治大正からの新聞記事など、時代を遡った話が多いのも変わった味わいで楽しめた。
posted by てまり at 14:01|
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2022年07月16日
怪を語れば怪来たる
怪を語れば怪来たる 怪談師夜見の怪談蒐集録 (二見ホラー×ミステリ文庫 み 1-1) - 緑川 聖司, アオジ マイコ
サブタイトルは『怪談師夜見の怪談蒐集録』
次々と怪異に見舞われる主人公が相談を持ち掛けたのは、霊感はあるが祓えない怪談師。
霊現象に対する夜見の解釈で怪異を解き明かす過程はミステリ仕立てで面白い。
夜見と明里の掛け合いがコミカルなので、軽く楽しめました。
うーんでも私にはちょっとライトすぎたかもです。
posted by てまり at 00:00|
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