2025年12月08日

 もつれ星は最果ての夢を見る

もつれ星は最果ての夢を見る - 市川 憂人
もつれ星は最果ての夢を見る - 市川 憂人

必要不可欠なのだろう物理学的要素に少々たじろいでしまいましたが、積み重なる問題に加え、次々と畳みかけるように事件が起き、さらにキャラクターはAIを筆頭に自由で軽妙、引き込まれました。
結末は力業ですね。
でも情緒的でもあり希望の持てる結末で、良かった。
劇画的な要素もあり、楽しめました。
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2025年11月30日

 牢獄学舎の殺人

牢獄学舎の殺人 未完図書委員会の事件簿 (星海社 e-FICTIONS) - 市川憂人
牢獄学舎の殺人 未完図書委員会の事件簿 (星海社 e-FICTIONS) - 市川憂人

作者がミステリ好きなのはよくわかる、なかなか凝った設定のミステリ。

配本師というのは面白そうなのだが、何というか、ややこしかったね。
女子高生の思考回路もなるほどと思えなかったし、ちょっともやもやしました。
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2023年10月31日

 ヴァンプドッグは叫ばない

ヴァンプドッグは叫ばない 〈マリア&漣〉シリーズ - 市川 憂人
ヴァンプドッグは叫ばない 〈マリア&漣〉シリーズ - 市川 憂人

立てこもる強盗犯たちのインサイド側と、逃走し過去と同様の事件を起こし続ける〈ヴァンプドッグ〉を追うアウトサイド側が並走し、やがて交差するマリア&漣シリーズ。

インサイド側の、じわじわと追い詰められていく様がスリリングだった。
最終的にはマリアの超絶推理でばっさり、という感じだったけれど、二転三転のめくるめく展開に気持ちよく翻弄されました。
シリーズとしての次につながる仕掛けも楽しみ。
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2022年03月11日

 断罪のネバーモア

断罪のネバーモア [ 市川 憂人 ] - 楽天ブックス
断罪のネバーモア [ 市川 憂人 ] - 楽天ブックス

IT企業から民営化された警察に転職した若き捜査員が、パートナーや同僚に振り回されながら事件捜査にあたる物語。

地道な捜査を描く警察小説の部分もあるけれど、実は心に傷を負った主人公の努力とひらめきが事件解決に結びつく劇的展開だったり、エンタメ要素の方が少し強いかな。
自己卑下のかたまりが殻を破っていく過程は、基本的には好印象なのだけれど、どうしてもできすぎ感がぬぐえず・・・でもまぁ別次元の組織だからいいのか。
ただ、こわもてのようで実は情の深い先輩パートナーや、新米にも優しい目を向けてくれる女性鑑識官は魅力的でした。
いろいろ文句言いつつも、出れば読んでしまう作家さんになったなぁ
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2021年08月09日

 ボーンヤードは語らない

ボーンヤードは語らない - 市川 憂人
ボーンヤードは語らない - 市川 憂人

マリアと漣がまだ学生だった頃の事件、そしてバディとしての初仕事を描く短編集。
それぞれの人となりや負った傷、警察官としての思いなどが描かれていて、謎解きだけではなくキャラクターの魅力も深まる一冊。

正直なところ、シリーズが始まったばかりの頃はマリアの造形が若干苦手だった。
こんなことやあんなことがあって、あのマリアになったのかと今なら思い入れもできる。
漣は違和感なく、こういう人だったろうなと思う話でした。
最終話がジェリーフィッシュに繋がるみたいだけど、シリーズ、続くよね?読みたいです。
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2020年10月29日

 揺籠のアディポクル

揺籠のアディポクル - 市川 憂人
揺籠のアディポクル - 市川 憂人

嵐によって隔絶された少年少女ふたりきりの無菌病棟で起きた殺人事件。

謎は全く思いもよらない方向に決するのだけれど、恋の物語としては物寂しく、終わりに向かうしんと静まりかえった空気感とか雰囲気が少し怖かった。
ミステリ部分は結構ややこしかったような・・・
解こうと思ってないので良いのですが。
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2018年09月29日

 グラスバードは還らない

グラスバードは還らない
グラスバードは還らない

マリアと蓮のシリーズ3作目。

透明度の変わる特殊ガラスの部屋で起きた殺人事件と、硝子鳥の謎が交錯する中、
希少動物の違法取引を追うマリアがビルの爆破に巻きこまれる。
ガラスの特殊性については興味深く、マリアの脱出劇にハラハラし、
交互に描かれるそれぞれのパートはなかなかスリリングでした。

ただ、肝となるガラスの迷路と硝子鳥の正体。
特殊ガラスは実存可能なのかもしれないけれど、医療系の奇病と同じ強引さを感じてしまいます。
密室の設定も複雑で、そうか!というすっきり感が得にくい。
硝子鳥の正体はむしろ想像しやすいけれど、描写に紛らわしく感じる部分も。

組立は複雑でしたが、エンディングは印象深いものでした。
何だかんだ言って、楽しみなのです。このシリーズ。
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2018年03月01日

 ブルーローズは眠らない

ブルーローズは眠らない -
ブルーローズは眠らない -

同時期に二人によって栽培の成功が発表された、幻の青いバラ。
その真偽が探られるなか連続殺人事件が起こり、やがて交差する過去の事件に繋がっていく。

前作に続きマリアと蓮が活躍するシリーズ2作目ですが、そもそも青いバラは本物なのか、という謎が魅力的。
そして現在と過去が交互に描かれ、結局誰が誰なのかというところに引き込まれました。
本格の王道を行く展開に加え、心情に訴える結末というのも好み。
シリーズが続けば、このコンビにも愛着が湧くようになるかな。
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2017年01月22日

 ジェリーフィッシュは凍らない

ジェリーフィッシュは凍らない -
ジェリーフィッシュは凍らない -

まずタイトルに惹かれた。
件のジェリーフィッシュが描かれた表紙絵も美しい。

クラゲ型飛行船の開発に関わるメンバーが試験飛行中の事故によって遭難、そしてひとり、またひとりと犠牲者が・・・という展開。
何しろ特殊技術をほどこした新型飛行船なので、スパイによる破壊工作ではないか、いやメンバー内に犯人が潜んでいるのでは、と地上では憶測や推測が飛び交うわけです。
雪山に閉じ込められた飛行船内でも、疑心暗鬼になったメンバーがお互いを探り合う、その過程が楽しい。

飛行船からの脱出方法、このあたりが見ものでしたね。
とても緻密に描かれた物語だと思いました。
ただ、読者には最初に動機が明かされてしまっているのに、それを知らない刑事ふたりは当然ながら的はずれな推理も展開するので、そのあたりがちょっとむずむずしたかな。

ラストが美しいのも好印象でした。
雰囲気は大事。
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