2008年11月30日

聖女の救済 / 東野圭吾


妻の留守中に夫が自宅で毒殺された。
妻の仕事の助手と特別な関係になっていた夫は、妻に離婚を切り出していたが、彼女には崩せないアリバイがあり、夫の毒殺方法も不明だった。
不可能犯罪に湯川が挑む、という長編。

犯人が残したわずかな痕跡を違和感としてかぎわける、内海。 
心情的に妻を疑いたくない草薙。
両刑事のバランスもよく、湯川の解明も鮮やかだった。
それしかない、けれどもありえない答には驚かされたが、ちらちらと気になっていた伏線が、そういうことだったのかーと腑に落ちた。 こういうのはうまいよね。実際。
それにしても今回、「救済」を断たれて被害者となった夫は、独りよがりで不愉快な人物だった。
妻の肩を持ちたくなる気持ちもあるけれど、その執念・・・
一年間、どんな思いで一緒にいたんだろうと思うと、それも怖いような気がする。

湯川の理論も、刑事の捜査手腕に支えられてのこと、というスタンスもいい。
やっぱり、ガリレオシリーズは好きだな。
posted by てまり at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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